ヤンゴンからバンコクへの行き方
ヤンゴンからバンコクへの最もお勧めで簡単な移動手段は、飛行機です。毎日24便ほどのフライトがバンコクの両空港に到着しており、LCCはお得なチケットも販売しています。南ミャンマーやタイの魅力的な場所を訪れながら陸路でバンコクを目指すこともできますが、移動時間は最低でも1日はかかるでしょう。
ヤンゴンからバンコクへフライトでの行き方
ヤンゴン国際空港は、鉄道の中央駅より北に17km離れた所にあります。公共の交通手段がないため、タクシーを利用する必要があります(8,000チャット/8USドル)。市街地から空港の途中までバスで行くこともできますが、セル・マイン・コーンかマハ・シに行くバスを探して(地元の人に聞いて、どのバスに乗ればいいか確認してください)、そのあとはヤンゴン空港通りを2.5kmほど歩くと空港のターミナルビルに到着します。その辺りにあるお店からのタクシー料金は約USD1ドルです。ヤンゴンとバンコク間のフライト時間は1時間半で、片道USD30からチケットを購入できるので、飛行機での移動が一番お勧めです。早朝(朝6時)から夜遅くまで(夜10時)24便ものフライトがバンコクの両空港へ運航しています。
タイ・ライオンエア(Thai Lion Air)やタイ・エアアジア(Thai AirAsia)、ノック・エア(Nok Air)を含むLCCはドンムアン空港(Don Mueang Airport)に到着し、豪華なタイ航空(Thai Airways)やバンコク・エア(Bangkok Air)はスワンナプーム空港(Suyarnabhumi)をハブ空港として使用しています。タイ航空とバンコク・エアはチケット代が高くなりますが(片道USD175)、サービスと快適さは抜群です。
バンコクが旅の最終目的地でしたら、ドンムアン空港とスワンナプーム空港のどちらに到着しても大差はありません。市街地へのアクセスは両空港ともに整っています。
陸路でその他の観光地へ続けて旅行する予定でしたら、スワンナプームから直通バスが出ています。パタヤ (Pattaya)やホアヒン (Hua Hin)、サメット島 (Koh Samet)にチャン島(Koh Chang)へも直通バスでアクセス可能です。街の中心にあるフワランポーン駅(Hua Lamphong)に続く列車もスワンナプームから出ており、南や北、東に向かう列車に乗車できます。サムイ島(Koh Samui)やパンガン島(Koh Phangan)、タオ島(Koh Tao)などの沿岸の島々に行く際は、スラタニ(Suratthani)へもスワンナプームから列車で行くことができます。
スコータイ (Sukhothai)やムクダハン(Mukdahan)などの北方や北東方面に行くことを計画していたら、ドンムアン空港が便利でしょう。
ヤンゴンからバンコクへ陸路で行く場合
タートン(Thaton)やパアン(Hpa-An)、モーラミャイン(Mawlamyine)やもっと離れた所にあるイェ(Ye)やダウェイ(Dawei)が旅のリストに載っているなら、これらの場所を観光してから再度ヤンゴンに戻って東へ向かうのではなく、タイ側のミャワディ・メーソット(Myawaddy-Mae Sot)間の国境を越えて、そこから南東に向かってバンコクを目指すのはどうでしょう。バスと列車を乗り継いで、またはバスのみで、簡単に到着することができます。もしメーソットで陸路での移動に飽きたなら、ノック・エアがメーソットからバンコク行きの直通フライトを運航しているので、空の旅に変更してみるのはどうでしょう。1時間ほどでドンムアン空港に到着します。
ヤンゴンからタイの国境へは、タートン、パアン、モーラミャインを経由して行くことが可能です。
注意 国境は夜の8時に閉鎖されます。ヤンゴンを午前中に出発して、タートン・パアン・モーラミャインのいずれかを経由したとしても、または直通バス(12時間)で向かったとしても、閉鎖前に国境に着くことは難しいでしょう。モーラミャインには1泊するには便利な安価なゲストハウスやホテルがあり、クロコダイル寺院や現地の食事を楽しめるマーケットなど観光ポイントもあります。
ヤンゴンからタートンへの列車またはバスでの移動は、6時間半かかります。ヤンゴンと南地方のモーラミャインやパアン、ミャワディやタートンも含め、それぞれの地域への景色の移り変わりは絶景です。美しいモンスタイルのパゴダや、外国人観光客がほとんどいない風景は、他に類を見ません。バスはタートンからパアンを経由してミャワディへ出ており、5時間から6時間かかります。
同様に、パアンを経由して移動するものお勧めです。ヤンゴンからは毎時パアン行きのバスが出ており、通常8時間ほどかかります。壮大な自然と、黄金のパゴダや岩の寺院といった美しい建築物が絶妙にミックスされたパアンは、旅の途中に寄るには絶好の街です。パアンは近年、国境を越えてタイの人々が週末に遊びに来る人気の街となっています。パアンからミャワディへのバス移動は、だいたい4時間です(12,000チャット/USD9)。
ミャンマーで第4の大きさを誇るモーラミャインは、現在もイギリス植民地時代の首都としての面影を残し、当時の形を保持した建築物は、町に穏やかな雰囲気を漂わせてくれています。ヤンゴンからモーラミャインへはバスと列車が通っており、列車は10時間ほど、バスはもう少し短い時間で到着します。
国境を超える際のヒント
ビザの有効期限が切れていなければ、ミャンマーを出国するのはスムーズです。タイへ入国するのも特別難しくありませんが、近年ビザの免除に該当する項目が次々と制限されてきています。現在、ビザなしでの陸路でのタイ入国は、年に2回までとなっています。タイへ旅行される際は、必要であれば事前に観光ビザを入手しておきましょう。
タイへ入国したら、トゥクトゥクかモーターバイクタクシーで国境の4km東にあり国道12号沿いに位置しているバスステーションへ向かいましょう。空港も同じエリアにあります。ノック・エアが運航しているメーソットからバンコクのドンムアン空港行のフライトは1日4便あり(朝11時20分発、午後1時55分発、午後3時40分発、夜5時50分発)、モーチット・バスターミナル(Morchit Bus Terminal)へもバスが出ています。少なくても午前中には8時に出発するバスがあり、夜は8時から10時の間に十分な数のバスが運行しています。バスの運賃はバスの種類によって400タイバーツから700バーツと変動があり、移動時間は通常11時間以内です。
バンコクから先へ
バンコクはタイ国内で一番大きな交通機関のハブ都市です。バスや列車、飛行機がすべての地方都市と国内の主要な街に広がっています。有名な観光地でいうと、プーケット(Phuket)やアンダマン地域(Andaman region)にあるクラビ(Krabi)、北のチェンマイやチェンライ(Chiang Rai)、イーサン(Isan)のナコーンラーチヤシーマー(Nakhon Ratchasima)やウドーンターニー(Udon Thani)があります。
バンコクからは世界中の都市、特に南東アジア地域の国々へ簡単にアクセスできます。マレーシアのクアラルンプール、フィリピンのマニラ、ベトナムのハノイなどが人気です。