マンダレー(Mandalay)からバガン(Bagan)への行き方
マンダレーからバガンへは陸路で180kmです。バスは5時間以内で、列車は少なくとも7時間かかり、飛行機は1時間もかからず到着し、上空から美しい古代寺院を眺めることもできます。旅に彩りを加えるとしたら、マンダレーからバガンまでボートに乗ってみるか、素晴らしいけれども見落としがちなモンユア(Monywa)に寄ってみることをお勧めします。列車の旅がお好きでしたら、実際にチケットを購入する前に、下記の内容をよく読んでいただけますと幸いです。
マンダレーからバガンへのフライト
バガンの最寄りの空港はニャウンウー(Nyaung U)にあります。マンダレーとニャウンウー空港間では、1日に6本以上のフライトが数々の国内航空会社によって運航されています。一日で最初のフライトは、マンダレーを朝8時に出発し、最終フライトは夕方6時前になります。多くのフライトがあるにも関わらず、フライトの価格において競争はありません。ミャンマーのフライトチケットは高く、LCCもまだ導入されていません。マンダレー・バガン間のフライトはUSD100からになります。シーズンオフ中にはセールもありますが、だいたい正規価格の20%から30%オフになるくらいです。しかし、飛行機から見下ろす辺り一面に広がるバガンの寺院は絶景です。フライト代の元を取れるだけでなく、熱気球に乗るコストも節約できます。
マンダレーからバガンに向かうすべてのフライトは、マンダレー国際空港(Mandalay International Airport)、別名アニサトン(Annisaton)から出発し、市街地の45km南西に位置しています。空港までは宿泊先にタクシーを手配してもらうか(12,000チャット/USD10)、格安のシェアタクシー(4,000チャット/USD4)で向かうことができます。
バガン空港はニャウンウーにあり、ニューバガンとオールドバガンの東に位置しています。空港のサービスは限られており、ATMや両替所がないので、十分な現地通貨を用意しておいてください。空港のタクシー運転手は、ニャウンウーやニューバガン・オールドバガンまでだいたい5,000チャットから8,000チャットを請求するでしょう。中級ホテルや高級ホテルを既に予約済みなら、ホテルが空港からの無料送迎サービスを行っているか確認してみましょう。ほとんどのホテルが行っています。
注意 空港の入出直前に、入域料(Bagan Archaeologic Zone)を払う必要があります。バガンチケットなしに、空港ターミナルビルの外へ出ることはできません。チケットは25,000チャット/22USドルです。万が一払うことなしに出てしまったら、ホテルやゲストハウスのチェックイン時に支払いを求められます。
マンダレーからバガンまでは飛行機で1時間ですが、マンダレーとバガン間の景色は最も素晴らしい情景の一つなので、ボートで行くこともお勧めします。移動に時間を取ることができれば、飛行機ではなくボートでの冒険を検討してみてはいかかでしょうか?
マンダレーからバガンまでバスで
マンダレーは少なくとも3つの大型バスステーションがあります。マンダレーからバガン行きのバスに乗るには、ハイウェイバスステーション(Highway Bus Station)、別名チャンミャーシュエピー(Chan Mya Shwe Pyi)へ向かいましょう。ミャンマーの大多数のバスステーションと同じく、市街地からは離れており、8km南に位置しています。1日を通して、様々なバス会社によってバガン行きのバスが運行されています。バスの運賃とサービスの快適さはバス会社によって大きく変動します。木製ベンチと扇風機が設置された格安ローカルバスに乗ることも、エアコン付きの大型バスに乗ることも選択可能です(最大8,000チャット/USD6)。
ミャンマーでは一般的なのですが、マンダレーを夜9時以降に出発しバガンには深夜から明け方にかけて到着するといったように、バスの出発時間が不便な時間帯に設定されています。理由は定かではありませんが、ミャンマーではとてもよくあることなので驚かないでくださいね。
バガンのバスステーションはバガン鉄道駅の隣にあり、ニャウンウー(Nyaung U)内にあります。トゥクトゥクの運転手がバスの乗客を勧誘していますが、お金の節約をしたいのであればシェアタクシーを利用するか(2,000チャット)、バスステーションを出て国道まで歩き、そこでトゥクトゥクかタクシーを拾いましょう。オールドバガン(Old Bagan)やニューバガン(New Bagan)またはニャウンウー(Nyaung U)など、目的地まで連れていってくれます(5,000チャットから)。
マンダレーからバガンまで電車で
マンダレーからバガンまで列車で行くことも可能ですが、いくつか気を付けなければならないことがあります。注意1 マンダレーとバガンの間を結ぶ列車は1日に2本運行されています。マンダレーを夜9時に出発しバガンには翌朝5時に到着する夜行列車#120と、朝7時20分に出発しバガンには夜7時に到着する#118があります。移動時間は#120は8時間以内、#118は12時間ほどかかります。
注意2 #120の列車は一般クラスの座席とファーストクラスの座席がありましたが、ミャンマー国鉄によると、#120を含むいくつかの列車がアップグレードされて、現在は上級クラスの座席もあるそうです。実際に確認する必要があるため、このルートで列車を利用されると決められたら、弊社までお知らせ願います。
118の列車は一般クラスの座席のみになります。どちらの列車にも寝台車両はありません。
快適さという観点から、ファーストクラスの座席は一般クラスの座席と大差はありません。座席に少しクッション性が備わっているのみです。上級クラスの座席は一歩進んでおり、柔らかい座り心地のリクライニングシートで、長距離移動には最適です。
マンダレーからバガンまでボートで行く方法
とてもタイトな旅行スケジュールでない限り、ボートで移動することを強くお勧めします。マンダレーからバガンまでボートで移動すること自体が冒険に富んでいます。予算にもよりますが、一般的なフェリーボート(USD10)から豪華でスピードの速いボート(上限USD50)まで選べます。また、上流行きまたは下流行きの両方を選ぶことができます。イラワディ川(Irrawaddy River)のボートに関する詳しい情報と個人の感想は、こちらをお読みくださいバガン-マンダレークルーズ。旅のヒント ローカルフェリーに乗って、マンダレーから遠くのヤンゴンまで行くことも可能です。ローカルフェリーとマンダレー・バガン間の豪華クルーズは、ピイ(Pyay)まで運航しており、ピイでヤンゴン行きのボートに乗り換える必要があります。
モンユア(Monywa)へ寄る方法
マンダレーからバガンまでを旅している間に、マンダレーから130km西に位置するモンユアに寄ることもできます。モンユアまではマンダレーとバガンの両都市から簡単にバスでアクセスできますが、実際に訪れる旅行客は少ないのが現状です。ミャンマー内で最も観光客が集中しているエリアであるものの、モンユアはとても伝統的な雰囲気があり、地元の人々が観光客のニーズに合わせようとせずに生活している典型的なミャンマーの都市であり、それが魅力の一つとなっています。
輝かしいシュエズィーゴンパヤー(Shwezigon Paya)を含めたモンユアの黄金のパゴダは壮大で、市街地からそんなに遠くない20km南東に離れたところにあるボディタタウン(Bodhi Tataung)は、130mもの高さがあり仏陀の“高層ビル”として知られています。また、チンドウィン川(Chindwin River)の西側から10kmさらに西に行った所にあるポーウィンタウン(Pho Wing Taung)とシュエバタウン(Shwe Bataung)洞窟寺院も、モンユアから近くお勧めです。
マンダレーからモンユアまではバスで3時間ほどかかり、モンユアからバガンまではだいたい4時間です(170km)。バガンまで行く際は、モンユアからパコック(Pakkoku)行きのバスで行くことも可能です。パコック行きのバスは、モンユア・バガン間のバスよりも頻繁に出ており、3時間くらいかかります。パコックからはニャウンウー(Nyaung U)行きのゆったりとしたフェリーも出ています。ボートではバガン地域に着くまでは1時間かかり、1,000チャット/USD1ほどで乗車できます。しかしながら通常、外国人観光客は高めの値段設定となっており、5,000チャット/USD5くらいを請求されるでしょう。
なぜバガンへ行くのか
ここに観光に来る人々は、寺院のためだけに観光に来ているといっても過言ではないでしょう。小さいものから大きなものまで、目立たないものからみんなの視線を集めるもの、そして荒廃したものや多くの人が今でも崇拝しているものまで、本当にたくさんの寺院に出会うでしょう。朝食には白が基調のタビニュ寺院(Thatbyinnyu pagoda)からバガンの朝焼けを、昼食には砂利道を馬車で通りながら横に並ぶたくさんの寺院を、そして夕暮れにはシュエサンドー寺院(Shwesandaw pagoda)にのぼって輝かしい夕陽を。夕食は庭に寺院があるモダンなレストランで優雅なひとときを過ごすのはいかがでしょう。1日を通してこれだけの寺院に出会えるのは、モンユアの最大の特徴です!
バガンから先へ
もしバガンがミャンマー4大観光地の締めくくりの都市だとしたら、ヤンゴンまで戻ることはとても簡単です。ヤンゴンまでの列車は1日1本あり、フライトとバスも1日を通して頻繁に運行されています。
東にあるインレー湖(Inle Lake)へは、直通バスと直通フライトがあります。インレー湖へはカロー(Kalaw)を経由して行くことも可能です。カローまでバスで行き、1日カロー観光をした後は、バスまたは列車で引き続きインレー湖を目指すことができます。または、カローからインレー湖への2日間トレッキングに挑戦してみるのもよいでしょう。ミャンマー旅行のハイライトになること間違いなしです!
ヤンゴンの南東に位置するタートン(Thaton)、パアン(Hpa-An)、モーラミャイン(Mawlamyine)、ミャワディ(Myawaddy)、イェ(Ye)やダウェイ(Dawei)へは、ヤンゴンを経由して行きましょう。
ミャウウー(Mrauk U)またはシットウェ(Sittwe)へは、マグウェ(Magwe)を経由してください。
ンガパリビーチ(Ngapali Beach)(タンドウェ)(Thandwe)へは、直通ではいけません。まずはピィ(Pyay)までバスで行きピィからタンドウェまでのバスに乗り換えるか、ヤンゴンを経由してフライトするかになります。ヤンゴンからタンドウェまで (1時間; USD110から)は直通フライトがあります。