バンコクからチャーン島への行き方
チャーン島が知る人ぞ知るスポットだったのは、もう昔の話。プーケットに続いて、タイ国内2番目の大きさを誇る島でありながら(そう、チャーン島はサムイ島より大きいんです!)、これまで長い間、ほかのビーチに比べて地味な印象だったこの島。最近はだんだんと開発が進み、一等地のビーチにはすでに高級リゾートが侵入しているものの、まだ巨大なショッピングモールもなく、とても素朴で温かい雰囲気が溢れています。チャーン島の大部分はジャングル地帯で、午後、木々の間を散策していると、昔ながらの漁港町やマングローブ、象の姿も垣間見れるはず。また、チャーン島では、格安バンガローこそ最近は希少になってきているけれど、その分、こぢんまりとした、アットホームでエレガントなデザイナーズホテルに恵まれています。普通のバックパッカー向けの宿よりはお高めだけれど、この土地にはぴったりな雰囲気。チャーン島は、とっても魅力に溢れる美しい島だけれど、アンダマンのような透き通った海はないので悪しからず。ここでは、自然の中に溶け込んだリゾート風生活と、カヤックやエレファント・トレッキングといったアクティビティー、夕方、運河を飛び交うツチボタルを観察しながらいただくディナーを楽しんで。また、島の交通はなかなか危険だから、モーターバイクのレンタルはよく考えてから決めましょう!
バンコクからチャーン島への行き方
本土からチャーン島へは、フェリーで簡単にアクセス可能。チャーン島行きのフェリーは、トラートから約20km離れた海辺の村、レームゴップ近辺にある2つの埠頭から出航しています。まずはバンコクからトラートへ移動し、ソンテウ(乗り合いタクシー)でレームゴップへ。最近は、バンコクからレームゴップまたはチャーン島(主にチャーン埠頭)へ直行便を用意している会社も増えています。料金もほとんど同じで、言うまでもなく、より便利なオプションとなっています。
バスを使ってバンコクからチャーン島へ
12go.asiaでは、トリプル・ティー(Triple T)社が運営する、バンコク発チャーン島行きの共同チケット(バン&フェリー)をご用意しています。バンはバンコク市内モーチット北バスターミナルから出発し、トラートへ。ここでeチケットをフェリーチケットに交換していただき、異なる車で埠頭までお送りいたします。料金は片道THB400。移動時間は合計約6時間半(内40分はフェリー)となっています。チャーン島行きのフェリーは、大型カーフェリーですので、船酔いになりがちの方でも大抵問題ありません。トリプル・T(T.T.T.)社が運営するバンは1日4便(5AM、6AM、7:30AM、9:30AM)あり、最終フェリーに間に合うよう、どれも朝方にモーチットを出発します。9:30AM便のバンでも、通常、遅くても午後3時には埠頭に到着します。備考:スワンナプーム国際空港からは、チャーン島行きの直行バスが出ています。ブラパー(Burapha)社が運営する直行サービスは、7:30AM発の大型バス、9:30AM、11AM、2PM発のバンがあり、料金はどれもTHB655(フェリーチケット込み)。所要時間は6時間半です。最終便をご利用の場合、島に到着するのは午後8時半頃ですので、チャーン島での宿泊先(少なくとも一泊目分)は、あらかじめ決定(できれば予約も)しておくことをお勧めします。
タクシーを使ってバンコクからチャーン島へ
より快適な旅をご希望の方は、バンコクからチャーン島までピージーエス(PGS)の車チャーターをご検討ください。乗客3名まで対応のトヨタ・カムリはTHB5,280。グループ旅行なら、THB5,830で最高9名対応のトヨタ・ハイエースコミューターのチャーターがお得です。料金はフェリーチケット含む諸費込みで、所要時間も通常のバン&フェリー利用の場合よりも大概少し短めです。PGSはバンコク市内どこへでもお迎え可能で、チャーン島行きフェリーの出発港まで、同じ車でお送りします。また、PGSの車はモーチット発のバンよりも荷物用スペースが広め。途中、ご要望に応じて寄り道することも可能です。多少高めになるものの、バンコクからチャーン島へ行くには、より快適な移動手段になっています。チャーン島の近隣の島を訪問
チャーン島は海洋国立公園の一部。公園内にはもう2つ、クッド島とマック島という、比較的大きな島があります。この2つの島はどちらも、チャーン島から簡単にアクセスできますが、開発の進んでいるチャーン島を飛ばして、バンコクから直接、クッド島またはマック島に行くことも可能です。ブーンシリ(Boonsiri)は、バンコクからクッド島行きおよびバンコクからマック島行きのバン&フェリー共同チケットを販売しています。料金はそれぞれ、クッド島行きがTHB850、マック島行きがTHB750となっています。バンはバンコク市内カオサン通り脇のブーンシリのオフィスから、5:30AMおよび8AMに出発し、約7時間後に楽園の島に到着します。ブーンシリが利用している高速フェリーは、トラートを出発後、まずマック島に到着。その後クッド島へと運行します。海上移動は約1時間。高速フェリーは、本土からチャーン島へ出航しているカーフェリーと異なり、揺れがありますので、船酔いしがちな方は常備薬のご用意をお勧めします。
島内での移動
チャーン島内での主な公共交通手段は、ピックアップトラックにベンチを2つ配した、ソンテウと呼ばれる乗合タクシーになります。埠頭からハットサイカオ(Hat Sai Khao)またはハットカイベイ(Hat Kai Bae)まではTHB80となり、それより先は距離に応じて料金が上がります。島内での隣接した湾への料金は、1人THB50です。埠頭エリアは入場許可のある一定数の車両のみに限られているため、埠頭へ戻ってくれるソンテウを見つけるのはほぼ不可能となっています。ご注意ください。
島内ではモーターバイクのレンタルが可能ですが、チャーン島の道路は事故や怪我人が多いことで有名ですので、乗り慣れていない方にはお勧めしません。スクーターのレンタルをご検討の際は、リスクの考慮をお忘れずに。
同様に、チャーン島では自転車も、相当なスキルがない限り、危険だと思ってください。
滞在先について
ハットサイカオ(Hat Sai Khao)は、埠頭から最も近いビーチです。宿泊施設のオプションも多く、ビーチも島内で最高とされていますが、もちろんその分、混み合いがち。サイカオをはじめ、西岸のビーチは広さがあるのが魅力。また、ソンテウを使ってビーチ巡りをする場合は、滞在に一番便利なエリアです。
一番安いバンガローを探すなら、ハットクロンプラオをチェック。一見すでに大型高級リゾートばかりになったような印象ですが、ハットクロンプラオでは、まだとってもお得な宿泊先が見つかります。
ハットカイバエは、全体的にもう少し高級感があるけれど、海岸線沿いの通り向かいには、なかなかいい中級クラスのリゾートもいくつかあります。
ロンリービーチは、もうあまり“ロンリー”な場所ではないけれど、ここには島内で一番賑わう夜遊びシーンと、海辺ではないものの、超格安で昔ながらの宿が集まっています。
絵になる美しさを誇る島南部のバンバンバオは、シーフードと伝統的なタイの海辺の町の雰囲気を楽しむのにぴったり。でも、自給の移動手段がない限り、島のほかのエリアへはアクセスしにくいほか、バンバンバオのビーチはそこまで美しいわけではないのでご注意を。
東岸は、人混みを避けて閑静で穏やかな環境を求める人に絶対おすすめ。ただし、公共ソンテウはほとんど訪れないので、車の用意が必要です。
アクティビティー
チャーン島は、みずみずしい自然に溢れるジャングル・パラダイス。タイのビーチエリアだから当然、カヌー遊びからクッキングクラスまで、アクティビティーも豊富。丘陵地帯になった内陸には、美しい滝もいくつかあります。(が、中には入園料THB200も払って訪れるには、ちょっと残念なものも・・・。)どちらにしても、チャーン島の真の醍醐味を味わうには、曲がりくねった小道を辿ってジャングル散策するのが一番。地元の人の家や、ゾウの保護地、秘密の滝や果樹園、イノシシの飼育場などが見られ、忘れられない思い出ができるはず。