ヤンゴンからシットウェ(Sittwe)への行き方
ヤンゴンからシットウェへの行き方は限られています。現在、陸路でのラカイン州(Rakhine State)への旅行は禁止されています。状況に変化が生じる可能性もあるので、最新情報を常に確認してください。
渡航に制限がなくても、陸路での移動は簡単ではありません。バスは2日以上かかり、道路もミャンマーの他の地域と比べて整備されていません。現時点で、シットウェへは飛行機で向かうのが唯一お勧めできる方法です。お金はかかりますが、その分シットウェでは美味しい食事、素晴らしい寺院、南東アジアで見かけるような観光客の群れに巻き込まれることなくリバークルーズを堪能できます。
ヤンゴンからシットウェへのフライト
ミャンマー内を飛行機で移動するのは高額で、ヤンゴンからシットウェへのルートも例外ではありません。良い点は、旅行者が少ないのでローカルな雰囲気を存分に味わうことができます。ヤンゴンからシットウェへのフライトは片道USD120からUSD170かかります。このルートはたくさんの航空会社によって運航されているので、様々なオプションから出発時間を選ぶことができます。ミャンマーナショナル航空(Myanmar National Airlines)は午後1時発のフライトを運航しています。フライト時間は2時間以内です。
注意 5月から9月のローシーズン中はフライト数が減ります。この時期にフライトを予約する場合、希望のフライト日を確保するためにも事前に余裕をもって予約しましょう。
ヤンゴンの空港から市街地まではタクシーで8,000チャットです。ヤンゴンの道路混雑状況は悪いので、移動時間を多めに見積もりましょう。公共バスを利用すればもっと安く市街地まで行けますが、乗り場まで少し歩くことになります。
シットウェ空港はベーシックな造りで、市街地にも近く外にはタクシー乗り場があります。市街地までは3,000チャット以内でしょう。その他の手段として、タクシーよりも安い3輪タクシー(人力トゥクトゥク)があります。空港ゲートのすぐ外に乗り場があります。
ヤンゴンからシットウェまでバスで
シットウェへバスで向かうのはお勧めできません。現在、ラカイン州(Rakhine State)への外国人の渡航は禁止されており、不可能です。旅のヒント ミャンマーの旅行規制は変わりやすいので、オンラインで随時確認するか、旅行代理店で最新情報を入手しましょう。
旅行規制が解除されたとしても、ヤンゴンまでのバス移動は想像を絶する2日間の旅になります。最近の工事により以前より道路は整備されましたが、ヤンゴンとシットウェ間の900kmを移動することになり、最も疲れるミャンマーでの経験となるでしょう。このルートを通るローカルバスは通常乗客や荷物で溢れており、もしかしたら何羽かのチキンも目撃するかもしれません。
ヤンゴンからシットウェまでタクシーで
上記の通り、ヤンゴンとピィ(Pyay)間の道路状況は良くなり、フライトでの移動が一番のオプションであることに変わりませんが、タクシーで移動する方法もあります。フライトよりも安く、バスよりも時間がかからず、ミャンマーの田舎の景色をゆっくり眺めることができます。実際に向かう前に、旅行の規制について確認しておきましょう。ピィ(Pyay)を経由してヤンゴンからシットウェに経由で向かう場合
シットウェの近くは列車が通っていません。一番近くの停車駅はピィ(Pyay)になります。列車#71はヤンゴン中央駅(Yangon Central Station)を午後1時に出発し、8時間半かけて夜9時半にピィに到着します。座席は一般クラスしかなく、他に朝7時に出発する#63と朝11時に出発する#75があります。両列車はヤンゴンチミンダイン駅(Yangon Kyemyindine Station)から出発する循環線を通ります。ゆっくり進むので到着するまで11時間かかりますが、上級クラスの座席があります(USD10ほど)。ピィからシットウェへはバスに乗る必要があります。ピィからシットウェまでは直通バスがないので、ミニバンでマグウェイ(Magway)かタウンゴ(Taunggok)を経由します。デコボコ道を進むので、どちらを経由しても24時間かかります。
なぜシットウェへ行くのか
海のほとりにあるシットウェは、地元のスパイシー料理を堪能したり、きれいな夕陽を眺めたりするには十分の落ち着いた街です。ミャンマーの他の都市と比べてアクセスがあまりよくないので、観光客でいつもにぎわっている街ではありません。
一晩を過ごす快適なホテルがいくつかあります。カラフルな地元のマーケットを訪れたり、味わい深いシーフード料理を試すことができます。多くの人はシットウェに長く滞在せず、見どころが多いミャウウー(Mrauk-U)を目指して空港に向かいます。
注意 現在進行中のラカイン州での争いにより、シットウェへは飛行機でのみアクセス可能です。ラカイン州はミャンマーのイスラム教徒ロヒンギャ(Rohingya)が避難し、街のすぐ外に国内迫害民としてキャンプ生活をしているので、シットウェとラカイン州の争いについては常に最新情報を確認しましょう。
シットウェからバスでミャウウーへ行く方法
シットウェからミャウウーへの公共バス移動時間はそこまで長くありませんが、ミャンマーで乗る一番乗り心地の悪いバスになる可能性があります。たいていバスは混んでいて道は荒く凹凸があります。移動時間は5時間以内で、2,500チャットくらいでしょう。バスは毎日朝6時に出発しています。予算に余裕があれば、ミャウウーまでプライベートカーを利用することもできます。値段はUSD220くらいです。シットウェでの滞在ホテルにアレンジ可能か問い合わせをしてみましょう。
シットウェからボートでミャウウーへ行く方法
一番人気で最もお勧めするミャウウーへの行き方はボートです。カラダン川(Kaladan River)をゆっくり下るユニークな旅を経験できるでしょう。ボートは川沿いの村々や緑茂る米畑を通過し、漁師たちが日々の業務に向かう姿を目にするでしょう。まだ開拓されていないミャンマーの地域を体験できる、素敵な旅になることは間違いないでしょう。すべての旅行者の予算に当てはまるリバートラベルがいくつかあります。予算が多くある方は、100,000チャットでレンタルできるプライベートボートはいかがでしょう。欧米式のお手洗いと、食事と飲み物がボートに用意されています。
地元の人と同じような体験をご希望なら、ゆっくり進む公共フェリーをお勧めします。火曜日から日曜日までの毎日朝7時に出発し、合計で6時間から7時間、料金は15,000チャットになります。水曜日には、4時間で到着できるフェリーがあり、料金は20,000チャットです。
なぜミャウウーへ行くのか
ミャウウーには圧倒される数の寺院がありますが、まだ観光地化されていないため、たどり着くのが難しいです。ゆったりとした雰囲気は、遠くの方から炊き上がる木のスモークと丘を覆う小さな木の間に見える遺跡を、とても特別な空間として演出しています。ミャンマー・チン族が住む周辺の村を目指して上流するツアーは、現地の人の日常生活を垣間見る珍しい機会になるでしょう。
この地域の寺院はバガンにある寺院よりも数が少なく、サイズも小さくシンプルな造りです。いつもとは違うルートを辿ってみるのが目的であれば、ミャウウーはまさにぴったりの旅行先です。
シットウェから先へ
ミャンマーのこの周辺はまだ開拓されていない地域がたくさんあるので、シットウェまで来たのなら、もう少し先の他の地域も訪れてみてはいかがでしょう。過去にラカイン州は外国人の立ち入り禁止令が出ていたため、常に最新の政治状況を確認するようにしましょう。
ミャウウーを出発する際、とてつもなく長い乗車時間のバスに乗ってンガパリビーチ(Ngapali Beach)を経由することもできます。ミャウウーからは陸路で15時間、シットウェまでと比べたら数時間早く着きます。長い乗車時間は、その後に体験できる白いビーチとヤシの木をより価値のあるものにしてくれるでしょう。
ンガパリビーチのパラダイスまで長く過酷なバスを利用する気になれなかったら、シットウェから飛行機で向かうオプションもあります。フライト時間は45分でバスよりも大幅に値段が高くなりますが、大きな時間の節約になります。
ヤンゴンまで戻る準備が出来たら、バスの場合20時間以上かかるので、シットウェから飛行機で向かうことをお勧めします。