ダナンからフエまでの行き方
フエに行く理由
もしも、ベトナム旅行がビーチメインになっていなければ、古都フエを訪れる可能性は高くなります。衰退する帝国王宮は、昔のグエン朝の強大な要塞の灰色の影となり、美しいフォン川が活気のあるモダンシティーに注ぎ流れる。フエは、地元民も多くがツアーで訪れる外国からの観光客も魅了します。混雑から先回りして、一番人気の場所を朝または夕暮れ時に訪ね、もしもツアーガイドをお願いする場合は契約前に詳細をよく確認しましょう。
ダナンからフエまで
バス、電車ともにダナン‐フエ間の100kmを網羅するのに3時間くらいかかります。ダナンからフエまで、バスで行っても電車で行ってもあまり差がありませんが、バス代の方が若干安くなります。移動の一部は海岸線を通り、絵画のように美しく、日中に移動して後悔しないでしょう。
ダナンからフエまで電車での行き方
サイゴン(ホーチミン)‐ハノイ間のベトナム国鉄全てが、ダナンとフエを経由します。通常のベトナム国鉄には、1等・2等寝台車と普通車があります。全ての車両がエアコン付で、一部の列車では無料WIFIを完備していたと聞きます(例:SE2号・SE4号)。また、殆どの他の列車についてはワイヤレスWIFIが車内で間もなく配られます。ダナン‐フエ間は結構短距離なので、普通席を選ぶ方が良いかと思います。寝台席の2等車USD6(VND135,000)や1等車USD8~9(VND170,000~200,000)よりも若干安めです(USD5~6・VND120,000~130,000)。
ダナン発の夜行列車(SE7号7:55pm発・SE5号10:50pm発)は、夜遅くの到着になるので、深夜に安宿を探して彷徨うことが無い様に念のため宿泊所を事前予約する必要があり、一番面倒な列車です。早朝のSE21号6:20am発は、フエ9:35amの到着となり、到着後丸1日あるのでベストな選択です。この列車は普通席のみです(USD6)。
ダナン‐フエ間の一部の列車には、プライベート車両がありますが(例:リビトランズ(Livitrans)やバイオレットエクスプレス(Violette Express))、この短距離の移動に高額なチケットを購入する意味はあまりありません。大体の場合は、サイゴン発ハノイ行き方が買っているので、そうする事も出来ませんが。
ダナンからフエまでバスでの行き方
サイゴン‐ハノイの長距離バスは、フエにある大きなバスターミナル(街の北部または南部)のどちらかに立寄ります。同じバス停からは、ローカルバスも多方面に発着しています。ローカルバスはありえない安さですが、移動はひどく時間が長くかかり、スパルタになると思ってください。エアコンのことは忘れましょう。ダナンからフエまでローカルバスを利用した場合、チケット代は約VND60,000で、所要時間は4時間以上となります。乗り心地の良さをお求めでしたら、例えばシンツーリスト(The Sinh Tourist)などの特別な観光バスがあります。同社は1日2本の運行で、ダナン8:00・1:15pm着、その先北部フエには2時間15分~3時間後の到着になります。チケット代はローカルバスの2倍高く、どちらも寝台バスになるので、いつも利用に良いというわけではありません。観光バスを利用する利点は、バクダン(Bach Dang)のハン川沿いにあるメインストリート、パムフツ(Pham Phu Thu)とチャンオックトアン(Tran Quoc Toan)の間、ダナンのトランフー(Tran Phu)、フエのグエンロチャン(Nguyen Lo Trach)と観光名所のど真ん中で乗り降り出来ることです。
フエ内の移動方法
どちらかと言うと町自体は小さく、ホテルからレストランやフエ王宮(the Citadel)には簡単に歩いて行けます。皇帝の墓廊やティエンムー寺(Thien Mu Pagoda)のような観光名所に行く時は、タクシーの貸切やレンタルスクーターをご検討されるかもしれません。フエのタクシーはメータータクシーですが、時々すごい速さでメーターが上がるので注意が必要です。大体どれ位かかるか予想して支払いましょう。シクロもありますが、乗る前に値段交渉と行先を伝える必要があります。念のため、交渉成立した金額を紙に書いておきましょう。また、シクロは夜になると頻繁に売春のポン引きになり変わるので利用は避けましょう。
1日VND30,000の自転車レンタルでフエ周辺を周ることも出来ますし、1日VND100,000でバイクレンタルもあります。ヘルメットは強制ですが、フエでは罰金から逃れる以上に、状態の良いヘルメットを見つけることは出来ません。
一口メモ: バイクに乗る自身がなければ、別の交通手段を考えるか、フエの交通事情や運転方法を知るために、最低でもまずはバイタクに乗ってください。
フエの宿泊施設
フエには、低価格から中規模の宿泊施設が欠かすことなく、クオリティはハノイやホーチミンと同程度でありながら値段は安いです。現地のホリデーシーズンの繁忙期に旅行しない限りは、事前予約をする必要はありません。しかし、深夜に到着する場合は、事前にホテル予約をしておいた方が良いかもしれません。フエにある安宿の拠点地になっているのは、フエ王宮の正面フォン川(Perfume River)から少し行った所に集まっていますので、ファングーラオ(Pham Ngu Lao)通りとその横道をチェックしてみてください。お湯が出るシャワーとエアコン付の部屋は、USD10~15くらい支払うようになると思ってください。中間クラスのきちんとしたホテルは約USD30ほどです。
フエでやること
フォン川の西岸、昔のロイヤルパレス、または今日ではフエ王宮と称されていますが、ご自身で簡単に行くことが出来ます。ツアーガイドは詳しい情報を教えてくれますが、19~20世紀のベトナムの歴史にそれほど興味がなければ、ご自分で歩き周れます。閲是堂に立寄って、1日4回行われる30分の舞踊ショーを見学することをお忘れなく。
フエ観光の人気は、フォン川の岸に点在する皇帝の墓廊です。墓廊は、控え目な物から崇高なものまで多様で、フエをぶらぶらとうろついて1週間は過ごせるだけ多数あります。
フエのシンボル、ティエンムー寺はシティ南部約4kmのところで、フォン川の絶壁に置かれています。
フエ周辺には温泉が2ヶ所あり、近い方はマイアンホットスプリング&スパ(My An Hot Spring&Spa)で、シティからほんの7kmくらいです。皇帝の墓廊の間をうろつき、フエの環境を探索した後にリラックスするには最適の所です。
フエの人気観光名所以外にも、フエには他にも沢山の目玉があります。王宮料理が有名で、宮廷の宴で食マニアを惹きつけます。その味に感激しないまでも、見た目はいつも印象的です。フエのストリートフードも試す価値があり、バンボーフエスープは絶対に必見です(USD1~2位)。“地元っぽい”体験には、街中に溢れるコーヒー屋さんで甘いアイスコーヒーを飲んでみてください。
海に憧れますか?フエからランコ―(Lang Co)に訪れましょう。
ランコ―は、フエから簡単に日帰りで行けます。美しい砂浜にヤシの木があり、
フエからランコ―に行くには、朝発のSE21号フエ6:20am発、ランコ―7:50am着に乗るか(VND100,000)、タクシーを貸し切りましょう。移動手段があれば、ランコ―の北10kmにあるエレファントスプリングまで行けますし、またはダナン‐フィエ間の主要な幹線道路としてつかわれていたハイバン峠(Hai Van Pass)を満喫することも出来ます。
バックマー国立公園(Bach Ma National Park)の魅力的なジャングル探検
ダナン、フエどちらからでも簡単に行けるバックマー国立公園には、今まで見てきた中で一番素晴らしい広さのジャングルがあります。ベトナムで最も雨量の多い場所、バックマーは野生生物に富み、絵のように美しい滝、素敵なハイキングコースで溢れています。ダナン‐フエ間の移動中良い立寄りポイントになりますし、どちらからも簡単にジャングル探検が出来る所です。一時は優雅な、現在は美しくも儚いヒルステーションのフランス村はそこらじゅうで見かけられ、特別な経験となるでしょう。
ダナンまたはフエからバックマー国立公園に行くには、公立バスに乗ってください(USD4またはUSD3)。バスを降りた所から公園の入り口まで3km程歩くことになります。歩きたくない方やバイタク(USD1)を利用したい方は、値段が上がりますが、公園の入り口まで乗せてくれる観光バスの利用(例:シンツーリスト)をご検討ください。
覚え書 フエからバックマーに行って、それからダナン、ホイアンへと続いた方が合理的です。
フエから先へ
電車、バスがフエとハノイを結んでいます。どちらも首都まで14時間かかります。フエからハイフォンまで(ハロン湾の玄関口)の直通はありませんので、ハノイを経由して行く必要があります。フエからサイゴンまでの南への帰り道には、少なくとも20時間が捕られます。