ヤンゴンからShwe Nyaung

ミャンマーの4大観光地であるインレー湖(Inle Lake)は、ヤンゴンやバガン(Bagan)、マンダレー(Mandalay)といったミャンマーで最も人気のある観光都市からフライトや列車、バスでアクセスできます。しかしながら、あなたに残されたオプションの過酷さに最初は戸惑うかもしれません。ヤンゴンからの列車は出発後30時間かけてニャウンシェ(Shwe Nyaung)に到着します。一方、フライトは数多くありますが、政府の規制がかかった航空会社間では価格の競争がないため、チケット代はインフラぎみです。バスが最も妥当な選択肢ではありますが、時代遅れのボロボロになったバスや、定員オーバーの激混みのバスに割り当てられないように、チケット購入の際はバス会社をしっかり選びましょう。

ヤンゴンからインレー湖(Inle Lake)までフライト

インレー湖エリアのメイン空港はヘーホー(Heho)で、ニャウンシェ(Nyaungshwe)の30km北東に位置しています。

インレー湖の丘に住む神秘的なマイノリティ部族を訪れるには、ヤンゴンからヘーホー(Heho)へフライトするのが一番人気です。インレー湖行きの列車のスケジュールを見れば、節約派の旅行者にとっても、少し高めのチケット代でも納得できるはずです。

ヤンゴンとヘーホー(Heho)間は、少なくても6つの国内航空会社によってフライトが運航されています。チケット代は一定で、だいたい片道200,000チャット/USD150くらいとなり、余裕を持って事前に購入しても、フライト数日前に購入しても同じです(万が一チケットが残っていた場合に限ります)。

直通フライトは1時間10分で、一日を通して様々な時間に出発しています。

ヤンゴン国際空港は、鉄道の中央駅より北に17km離れた所にあります。公共の交通手段がないため、タクシーを利用する必要があります(8,000チャット/8USドル)。市街地から空港の途中までバスで行くこともできますが、セル・マイン・コーンかマハ・シに行くバスを探して(地元の人に聞いて、どのバスに乗ればいいか確認してください)、そのあとはヤンゴン空港通りを2.5kmほど歩くと空港のターミナルビルに到着します。その辺りにあるお店からのタクシー料金は約1USドルです。

ヘーホー空港(Heho Airport)から先のニャウンシェ(Nyaungshwe)に向かうには、だいたい1時間かかります。インレー湖を象徴する漁師を見に来る観光客のために、ニャウンシェにはたくさんの種類のホテルがあります。空港からタクシーを利用する場合、料金は25,000チャット/USD18で固定されています。空港を出て、メインロードで車を拾う場合はもう少し安くなり、15,000チャット/USD11くらいとなるでしょう。

ヤンゴンからインレー湖(Inle Lake)まで電車で

インレー湖(Inle Lake)に近い鉄道の駅は、シュエヤン(Shwenyaung)の街にあり、ニャウンシェ(Nyaungshwe)からは13km北に位置します。

ヤンゴンからシュエヤン(Shwenyaung)へは、直通列車で30時間という壮絶な長旅となります。直通列車は#141のみで、ヤンゴンを午前11時に出発し、シュエヤンには翌日の午後5時に到着します。

141の列車には2種類の車両タイプがあります。上級クラスと一般クラスです。言うまでもなく、30時間の長旅を一般クラスの座席で過ごすのは大変で、どなたにもお勧めできるわけではありません。上級クラスはより快適ですが、一等級ではありません。正直に申しまして、ヤンゴンとインレー湖間の600kmにも及ぶ列車の旅は想像しがたく、もし決断されましたら、あなたの経験をぜひ教えてください！

ヤンゴンからの列車はバゴー(Bago)とネピドー(Naypyitaw)を経由し、中間地点のタージー駅(Thazi)へは16時間後の午前3時半に到着します。

注意 ミャンマーでの列車は遅く、ヤンゴンからシュエヤン(Shwenyaung)までは#141の列車がタージー(Thazi)で3時間半も停車するため、より時間がかかります。

タージー(Thazi)を過ぎたら列車は南東方面に進路を変え、カロー(Kalaw)に向けて北上するまでに山脈の中を通り抜けます。カローは街そのものが素敵な観光ポイントで、多くの旅行者がミャンマー旅行のハイライトとしてカローの名を挙げるほどです。また、インレー湖をトレッキングするスタート地点でもあります。カローを出ると列車は絶景ルートに入り、アウンバン(Aungban)とインレー湖最寄りの空港があるヘーホー(Heho)を経由して、最終的にシュエヤン(Shwenyaung)駅に到着します。

ヤンゴンからシュエヤン(Shwenyaung)への直通列車は1本のみですが、タージー(Thazi)を経由して2つの列車を乗り継ぐことも可能です。実際、タージーは単なる経由地点の街であるため、特に観光するポイントもないので途中下車する必要はないのですが、#141の列車の他に、ヤンゴンを午後3時に出発しタージーに午前2時に到着する#5と、ヤンゴンを午後5時に出発しタージーに翌朝5時に到着する#3があります。#3は寝台車両が設置されており、寝台にて12時間の移動を過ごすことができます。

タージーを経由して2つの列車を乗り継ぐ場合、#3と#141の列車は移動時間を6時間短縮できます。ヤンゴンを午後5時に出発する#3の列車に乗り、翌朝7時にタージーにて#141に乗り換えると、シュエヤン(Shwenyaung)には同日の午後5時に到着することができます。24時間もの移動は誰もが憧れるものではありませんが、30時間かけて移動するよりはましでしょう。

旅のヒント メイッティーラ(Meiktila)タージー(Thazi)の20km西に位置しているため、タージーからの方がアクセスしやすいです。タージーに1泊すると決めたなら、ムーンライトゲストハウス(Moon Light Guesthouse)(USD10-USD15)とレッドスターレストラン(Red Star Restaurant)がお勧めです。

注意 ヤンゴンからマンダレーに向かう列車#11はタージー(Thazi)も経由し、同じく12時間かかります(ヤンゴンを早朝6時に出発し、タージーには午後6時に到着します)。車両は一般クラスと上級クラスのみになります。タージーではムーンライトゲストハウスでゆっくりと一晩過ごした後に、翌朝７時発の#141の列車に乗り換えができます。同日乗り換えを希望されるなら、上記したヤンゴンとインレー湖間の最短乗り継ぎか、メイッティーラ(Meiktila)に寄るプランをご検討ください。

ヤンゴンでチケットを購入する場合、ヤンゴン・シュエヤン(Shwenyaung)間の直通列車上級クラスの座席はUSD11くらいになります。海外から事前にオンラインで購入する場合、２倍くらいの値段になると思われます。

注意: シュエヤン(Shwenyaung)はミャンマー内にいくつか存在します。1つはマンダレー地域のタージー(Thazi)から45km南に離れた所にあります。インレー湖へ行くには、シャン州(Shan State)の南にあるシュエヤンに向かう必要があります。

シュエヤン(Shwenyaung)駅では、8,000チャット/USD8でニャウンシェ(Nyaungshwe)内のどこへでも行ってくれる熱狂的なトゥクトゥクドライバーに遭遇するでしょう。メインロードまで1kmほど歩いてニャウンシェのトゥクトゥク公式停留所に行くことで、もう少し安い運賃で利用することも可能です。

インレー湖(Inle Lake)の入場料
現在、外国人観光客のインレー湖入場料は13,000チャット/USD10となっており、論理上、現地通貨のみで支払い可能となっています。実際はアメリカドルでも支払い可能ですが、新札でないと受け取ってもらえません。入場料はシュエヤン(Shwenyaung)へ向かう道路の料金所で徴収されますが、列車の駅やヘーホー空港(Heho Airport)から市街地へ向かっていたとしても、またはカロー(Kalaw)からトレッキングして向かっていたとしても、料金所を見逃さないようにしましょう。万が一見逃してしまった場合、ゲストハウスやホテルで支払いを要求されますが、誰も領収書を確認しないため、そのまま無料でインレー湖を楽しむこともできてしまいます。

ヤンゴンからインレー湖までバスで

バスの旅は、チケット代の高い飛行機と時間のかかる列車の旅のちょうど中間にあたります。ヤンゴンからニャウンシェ(Nyaungshwe)まではバスで12時間かかり、バスの種類やバス会社にもよりますが、だいたいUSD14からUSD22くらいです。列車のリクライニングシートよりもバスの座席は断然快適な座り心地なため、数ドル安い列車よりもバスを利用することを強くお勧めします。

インレー湖へバスで向かう際のもう一つ重要なポイントは、ヤンゴンから直通バスが到着するニャウンシェバスステーション(Nyaungshwe Bus Station)は多くのゲストハウスまで歩いていける距離にあるので、タクシーに乗る必要はありません。

旅のヒント バス会社には必ずどこで降ろされるのか確認しましょう。「インレー湖行きのバス」はニャウンシェ(Nyaungshwe)やシュエヤンハイウェイジャンクション(Shwenyaung Highway Junction)またはタウンジー(Taunggyi)行きも含まれています。シュエヤンハイウェイジャンクションとタウンジーからニャウンシェまではタクシーを利用する必要があります(30分から1時間ほど)。

ヤンゴンでインレー湖(Inle Lake)行きのバスに乗るには、アウンミンガラーバスターミナル(Aung Mingalar Bus Terminal)(ハイウェイバスステーション)(Highway Bus Station)に向かいましょう。市街地の北に位置し、空港の先にあります。ローカルバスの#43がスーレーパゴダ(Pule Paya)からハイウェイバスステーションまで1時間もかからず200チャットで乗車できます。タクシーを利用する場合、10,000チャットから15,000チャットほどになるでしょう。

なぜインレー湖へ行くのか

昇る太陽を背に、小舟の端に片足を乗せてバランスを取りながら網を引く漁師たちの印象的な姿は、魅了されたたくさんの観光客をインレー湖に招きます。ミャンマー内で最も素晴らしい観光地の一つであるインレー湖は、典型的なガイドブックに載っているような観光ポイントがありません。なぜなら、インレー湖の魅力はその雰囲気であり、自然であり、文化であるからです。22kmにも及ぶ長い湖には、祖先の暮らしを保持し続ける様々な丘部族が住んでおり、竹で家を造り、漁と水辺に浮かぶ新鮮な植物によって生活を営んでいます。伝統的な手芸作品は鮮やかなローカルマーケットで販売され、湖を囲む丘の間には温泉が存在し、自転車に乗って楽しい午後のひとときを過ごすには最適の場所です。インデイン(In Dein)寺院の美しい尖塔は、インレー湖全体の風景をより輝かしく演出しています。

インレー湖から遠方へ

ミャンマーに初めて旅行に来る多くの観光客は、右回りで観光することを好みます。
ヤンゴンでミャンマー文化に感化され、古代の荘厳な寺院のあるバガン(Bagan)へと続き、歴史的な街が連なるミングン(Mingun)やインワ(Inwa)、サガイン(Sagain)にアマラプラ(Amarapura)そしてマンダレー(Mandalay)を経てインレー湖(Inle Lake)へと向かい、まるでデザートを味わうかのように、穏やな時間と夢のような風景をミャンマー旅行のクライマックスとしてインレー湖で堪能しています。

ベストな旅のプランになるかもしれませんが、左周りの観光ももちろん可能です。ニャウンシェ(Nyaungshwe)の30km北東に位置するタウンジー(Taunggyi)からバガン(Bagan)行きのバスが出ており、ヘーホー空港(Heho Airport)からニャウンウー(Nyaung U)空港までのフライトもあります。インレー湖エリアからマンダレーへは同じくバスと飛行機があり、列車も通っています。ゴールデンロック(the Golden Mount)へ向かうのであれば、ヤンゴンをスキップしてバゴージャンクション(Bago junction)でバスを降ろしてもらうように頼みましょう。