スコータイ(Sukhothai)からバンコクまでの行き方
スコータイからバンコクまでは、バスや飛行機、列車を含めた様々な直行便と、ピッサヌローク(Phitsanulok)経由の交通手段があります。スコータイからバンコクまでは420kmで、直行便フライトで1時間ほど、バスと列車を組み合わせると10時間ほどかかります。バンコクはタイ国内の主要交通機関ハブであるため、その先の西、南、東へ旅を続けることや、国際線への乗り換えができます。
スコータイからバンコクへのフライト
スコータイからバンコクへの最短移動方法は、飛行機です。直行便フライトは“リッチな”バンコクエアウェイズのみが提供しているため、チケットは安くなりません(片道2,000タイバーツ)。午前発、午後発、夜発がそれぞれ1便ずつあり、バンコクのスワンナプーム空港までは75分です。スコータイ空港はニュー・シティの北35km、または歴史公園とオールド・シティから40kmの距離に位置しています。空港までの一番安い交通手段は、空港シャトルバス(180-300タイバーツ)ですが、タクシーも利用可能です。
スコータイからバンコクまで、時間はかかるけれど格安な移動手段は、ピッサヌロークからのフライトです。スコータイからピッサヌロークまでは簡単にアクセスでき、バスでの移動は100タイバーツ以下です(1時間)。ピッサヌロークは、ノックエアやエアアジアといったLCCによって運航されています。どちらの会社も同じようなチケット価格ですが(1,200タイバーツほど)、幸運にもプロモーションチケットを入手することができれば、600タイバーツでフライトできます。
LCCはバンコクのドンムアン空港から出発しており、最近になってバンコク市街地までのエアポートバスが開通しました。カオサンロードに宿泊予定のバックパッカーには断然お勧めのルートです。
バンコクに到着してからすぐに次の目的地へ向かう場合、スワンナプーム空港からはたくさんのバスが出ているので便利です。フアヒン(Hua Hin)やパタヤ、チャン島にサメット島行きのバスがあります。
ドンムアンはノックエアやエアアジア、ライオンエアなどのLCCがハブとして使用しており、タイ国内および海外へもフライトをしているのでお勧めです。
スコータイからバンコクまでバスで
スコータイからバンコクまで、最も安い移動方法はバスです。チケットは1人350-550タイバーツからで、オンライン予約またはニュー・スコータイのバスステーションにあるチケットブースで購入可能です。スコータイのバスステーションは、ニュー・スコータイの主要観光エリアから1.5km離れた所に位置しており、トゥクトゥクですぐにアクセスできます。オールド・シティに滞在している場合、バスステーションまでは12kmになります。スコータイ歴史公園からバンコク行き(1日を通して出発時間は限られています)か、ピッサヌローク行きの直通バスに乗れる可能性もあります。
バンコクに到着したら、バスは終点のモーチットバスターミナルへ向かいます。バスでの移動は8時間くらいになります。スカイトレインモーチット駅までは、タクシーで10分ほどです。引き続きタイ国内を旅行する予定でしたら、モーチットバスステーションからは目的地別にたくさんのバスが出発しています。主に北東および北タイ地域行きになりますが、プーケットやカンチャナブリ(Kanchanaburi)、東海岸の街々へも運行しています。
モーチットは大きなバスターミナルで、セブンイレブンを含めたコンビニエンスストアやフードコート、お手洗いや待合室など、様々なアメニティがあります。通常、スタッフも親切で、行き先まで案内してくれます。
スコータイからバンコクまでバンで
バスの代わりとなるミニバンも、6時間ほどでスコータイからバンコクに到着します。ビクトリー・モニュメントにはバン用のターミナルがないため、モーチットバスステーションが終点となります。移動時間の長さから、バンよりも大型バスの方が快適だと言えます。スコータイからバンコクまで向かう間に、アユタヤを訪れてみましょう。シャム王国のかつての首都を見比べることができます。スコータイからアユタヤまでは360kmで、バスでの移動は5時間ほどになります。
アユタヤからモーチットバスターミナルへは、バスまたはバンで2時間ほど(80タイバーツ)です。列車での移動も同じくらいになります。
スコータイからバンコクまでタクシーで
スコータイからバンコクまでタクシーで向かう場合、6,000タイバーツから7,000タイバーツほどになるでしょう。旅行者が2人以上いる際は、乗用車ではなくバンを依頼しましょう。料金がほとんど変わらない上、より快適です。お勧めの方法として、車をレンタルして遺跡や歴史公園のあるカンペーンペット(Kamphaeng Phet)や、中国の影響があり巨大な龍がメインロードで迎えてくれるサワンナケート(Sawan Nakhon)に寄りながら移動することもできます。
スコータイからバンコクまで電車で
スコータイからバンコクまで直接列車で向かうことはできません。スコータイには列車駅がなく、一番近い駅はピッサヌロークにあります。ピッサヌロークからスコータイまではバスで1時間ほどですが、数時間から数日滞在するのもお勧めです。ピッサヌロークからバンコクへの列車の旅は7時間以下です。種類に富んだチケットがあり、1日を通して出発時間も様々です。夜遅くに出発する列車もあり、続けて列車で南へ向かう場合やバンコクに滞在する予定がある際は便利でしょう。フアランポーン列車駅はどちらの場合も使い勝手がよいでしょう。ソフトな座席とAC付きの2等車は300タイバーツから、寝台車両は1,000タイバーツくらいになります。
注意 女性専用の車両もあるため、女性の1人旅の際はご検討ください。
旅のヒント ハイシーズンや祝日に移動する場合、必ず事前にチケットを予約しましょう。新年に旅行する場合は、チケットをできるだけ早く予約し、準備万全でのぞんでください。12月末に移動する場合も、移動手段が列車のみに限られてしまうため、事前の予約をお勧めします。
バンコクから遠方へ
言うまでもなく、バンコクはタイ国内での主要交通ハブとなっており、目的地までの交通手段も限りなく豊富です。
遺跡に興味があれば、西へ行きましょう。3時間のバスの旅で、プラサットムアンシン(Prasat Mueang Sinh)の遺跡があるカンチャナブリに到着できます。クメール人の遺跡が多く集まっているこの地域は、タイ国内で3番目に重要な遺跡群となっています。
東に向かえば、アンコール王朝時代の2番目に大きな遺跡であるピマーイ遺跡があるナコーンラーチャシーマ(Nakhon Ratchasima)にもアクセスできます(バスまたは列車で4~5時間)。
同様に、7時間の車または列車の移動で[ブリーラム(Buriram)]にも到着できます。タイにおけるクメール人遺跡の一番人気観光地、パノムルン歴史公園(Phanom Rung National Park)があります。
より古い遺跡を堪能したい場合、バンコクからカンボジアのシェムリアップ行きの直行便フライトとバスが利用できます。直通バスはバンコクのモーチットバスターミナルと、カオサンロードから毎日朝8時から9時の間に出発しており、チケットは850-1,000タイバーツです。国境での所要時間にもよりますが、移動時間はだいたい8時間から10時間になるでしょう。