プノンペンからホーチミン(サイゴン)までの行き方
エレガントなコロニアル調の建物、明るい色をしたオリエント寺院、フレンチスタイルのパン屋さんのとても美味しいバケット、屋台で1杯2ドルの有名なフォー、緑豊かな公園に集まる若者達、共産党時代の遺棄物、鈍い灰色のコンクリート、このシティは40年前にホーチミンと改名されましたが、今もなお古き良きサイゴンの雰囲気が漂っています。賑やいだカラフルな市場、無秩序な交通、輝く眩しいネオン、地元民のニコニコした顔、サイゴンは訪れる人の心をつかんで離しません。
プノンペンからホーチミン(サイゴン)まで
カンボジアの首都と、ベトナム最大の都市は、大量のバスとデイリーフライトで結ばれています。一見、フライトが速く行ける手段に見えますが、空港までの移動を加味すると、バス移動と左程変わらなくなります。料金面では、バスの方がかなり安く、乗り心地も悪くありません。
プノンペンからホーチミン(サイゴン)までバスでの行き方
ジャイアントアイビストランスポートは、毎日、朝発(8:00am)と午後発(12:30pm)があります。バスは、同社のオフィスがある106ストリート、ナイトマーケットとリバーフロントの近くに到着します。ご宿泊のホテルに、ジャイアントアイビス社と提携があるかお尋ねください。もしもあれば、ホテルからバス停まで無料送迎があります。チケット代は18米ドルで、スナックとペットボトルの水が含まれ、車内には、無料WIFIと充電が出来るコンセントがあります。プノンペン‐ホーチミン間の距離は240kmですが、カンボジア、ベトナム両側の出入国審査や、フェリーでかかる時間により、6時間半ほど掛かります。カンボジア側の出国手続きが終わってから、免税エリアにあるレストランでランチ休憩があります。ランチ代は、チケット料金に含まれておりませんが、バイヤンツリーレストラン(Banyan Tree Restaurant)ではお客様負担でオーダー出来ます。殆どの食べ物が、1品3~4米ドルです。
ベトナム側では、荷物検査のスキャンをしてから入国審査が必要となります。全ての手続きが終了してから、やっと目的地までへとお連れします。
ホーチミンでは、ジャイアントアイビス社のバス停は1区のファングーラオ通り(Pham Ngu Lao Street)、バックパッカー向けの宿が豊富に揃うとても騒がしい通りにあります。大抵は、簡単に通りを歩きながら希望に合う宿が見つかります。そうでなければ、タクシーに乗りましょう。ホーチミンでは、タクシーは安く、多く溢れています。
プノンペンからホーチミンまでフライトでの行き方
プノンペン‐ホーチミン間の直行フライトが、フラッグキャリアとローコストエアラインで運航されています。所要時間は約1時間ですが、セール期間を除いて、100米ドル以下でチケットを探すのは不可能です。カンボジアアンコール航空、ベトナム航空、カタール航空が、プノンペン発サイゴン行き直行便を運航しています。もしも陸路移動がいやでしたら、こちらをご検討ください。ベトナムビザをお持ちですか?
ホーチミン行きのチケットを購入される前に、お持ちのパスポートの査証条件についてご確認ください。ビザなし滞在期間を過ぎない滞在であれば、多くの国籍はビザなしでベトナムに入国出来ます。多くのパスポートについては、ビザなし滞在期間は15日間です。ビザ取得必須の方や、長期滞在の方は、出発前にプノンペンのベトナム領事館でビザの取得をしてください。カンボジア‐ベトナム間の陸路入国では、ビザオンアライバル(VOA)はありませんし、ビザなしの場合は搭乗拒否に遭います。取得の工程は速くてシンプルです。必要書類を提出後、翌日にはビザスタンプが押されたパスポートが返却されます。ビザ申請費用は40米ドルです。ご自身で領事館に行けない場合は、旅行会社が代行申請をしてくれます。
サイゴン内の交通手段
サイゴンは大きな都市で、何かの移動手段が必要となります。もしも歩いて動きたい場合は、ファングーラオ(Phan Ngu Lao)から歩いて行ける所に、いくつかの観光名所がありますが、知って置いて頂きたいのは、排気ガスがすごいのと、道路脇には屋台やバイクが止まっていて歩道がなく、大体が信号無視で、歩行者には道を譲られませんので、道を渡る時には勇気が必要となります。
一口メモ: 歩道を渡る時に、車が道を譲ってくれるのを待つのは意味がありません。代わりに、車の大きな流れを切って行くように、ゆっくりと前に進んで行きましょう。神様には分かっていますが、これがベトナムで最良の戦略です。運転手は、あなたが歩こうとしているルートを計算して、避けて行くでしょう。走らず、止まらず、方向転換をせず、道を渡る準備が出来たら反対側の道に安全に渡れます!
最も簡単で、明白なサイゴンの移動方法は、タクシーとバイタクです。どちらも安く、そこら中で捕まえられます。公式タクシーは全てメーターですので、乗った時にメーターを倒すか確認してください。よくあるのが、深夜料金で昼間にチャージしたり、遠回りをしたぼったくりです。バイタクだと、公式タクシーのおおよそ半額で乗れますが、事前に料金確認をして、ヘルメットを借りましょう。ベトナムでは、ヘルメット着用が義務付けられていて、違反で捕まって罰金を払うのはドライバーではなく、あなたです。
もしも、バイクに乗ったことがある人には、但し経験豊かでないとなりませんが、レンタルスクーターもあります。利点は、125cc以下のスクーターは免許なしで乗れること。難点は、ホーチミンの道路を走っているバイクは無数にあること。そうです、もの凄い量です!スクーターを使えば自由に動き周れますが、バイクの盗難はよく聞く話ですので、係員が常駐する駐車場を使いましょう(駐車料金は2000~20,000ベトナムドン、10セント~1米ドルです)。
ローカル気分を満喫したければ、シクロ呼ばれる三輪車に乗りましょう。大渋滞の道路を、運転手が後ろに座ってペダルを漕ぎ、車やバイク、バスが、安全とは言えない乗り物の真横を走り抜けて行く様は、ベトナムの典型を経験できると言えます。
最後に、公立バスについてです。最安値で、ほぼ全てのケースでサイゴン中を移動する最速の手段と言えます。いつもバスは道を譲られます。たったひとつの問題は、必要なラインがどれか把握することです。でも、それが紐解ければすぐに、ローカルのように使いこなせます。
サイゴン の宿泊施設
バックパッカーの安宿として第一候補になるのが、ファングーラオ‐ブヴィエン(Pham Ngu Lao–Bu Vien )エリアで、ベンタイン市場に近い便利な所にあります。一番安くて10米ドルですが、家族経営のゲストハウスでプライベートバスルームとエアコン付の1部屋20米ドルがより現実的でしょう。最近は、中間層のホテルがファングーラオ付近にどんどんと出来始め、料金は30~40米ドルです。レタントン(Le Thanh Ton)やリートゥチョン(Ly Tu Trong)の周りに集まっています。
もしも、ファングーラオが熱狂的過ぎでしたら、コジャン(Co Giang)通りかコバック(Co Bac)通りに行ってください。どちらも、安いゲストハウスが豊富に揃っていますが、静かな雰囲気が自慢です。市内中心地は、高級ホテルやインターナショナルチェーンの領域となっていますが、中間くらいのレベルも見つけられます。
サイゴンの見所
サイゴでは、見る所、やる事がもの凄い沢山あって、旅程を組むのが大変な程です。数日で網羅しようとせず、シティの名所を選んで行きましょう。
サイゴンのいくつかの大きな寺院を訪ねに、1区からチョロン(Cholon)まで歩いてみましょう。これらは、騒音と埃の海の真ん中にある、清音と安らぎの色鮮やかなオアシスです。ギアアンホイクワン寺(Nghia An Hoi Quan Pagoda)にある印象的な金色の船を見逃してはなりません。媽祖天后廟(Thien Hau Pagoda)の天井からぶら下がるお香の束を見学し、ハチュオン會館(Ha Chuong Hoi Quan Pagoda)では中国から持って来た4つの竜の柱を拝み、隠れた玉皇上帝寺(Jade Emperor Pagoda)でゆっくりとした時の流れを感じてください。統一会堂の部屋や地下トンネルを通り抜けて屋上のヘリポートへ、小さくても特徴的な現代美術館(Contemporary Art Museum)でベトナムのモダンアートを見つけ、またパリのオルセー美術館がモデルとなった、コロニアル調の建造物中央郵便局でサイゴンとベトナムの古い地図を習いましょう。また、お買い物にふけってください。サイゴンの市場は、素晴らしいローカルコーヒーからスタイリッシュなゴールドジュエリーまで、とても多様ですし、凄い発見の宝庫です。
大事なことを言い残しましたが、食の天国、ホーチミンの食い倒れツアーに出かけてください。ビル・クリントン前大統領も食した事が自慢のフォー2000から、驚くおいしさの氷菓子、豪華なファニーのアイスクリームまで、美食の宝庫サイゴンをお楽しみ頂けるでしょう。