ニャチャンからサイゴン(ホーチミン)への行き方
サイゴンに行く理由
ベトナム最大都市であり、ベトナム共和国の古都は無限の魅力が詰まったシティです。旧共産主義指導者の後、ホーチミンと公式に名づけられてからも、国内外からその歴史的な名前で広く呼ばれています。ホーチミンに電車で到着して一番最初に目につくのは、駅の上部から訪問者を歓迎する「サイゴン」と書かれた大きな看板です。
エレガントなコロニアル調の建物、明るい色をしたオリエント寺院、フレンチスタイルのパン屋さんのとても美味しいバケット、屋台で1杯2ドルの有名なフォー、緑豊かな公園に集まる若者達、共産党時代の遺棄物、鈍い灰色のコンクリート、このシティは40年前にホーチミンと改名されましたが、今もなお古き良きサイゴンの雰囲気が漂っています。賑やいだカラフルな市場、無秩序な交通、輝く眩しいネオン、地元民のニコニコした顔、サイゴンは訪れる人の心をつかんで離しません。
ニャチャンからサイゴン(ホーチミン)まで
ニャチャンからサイゴン(ホーチミン)までは、電車・バスどちらでも簡単に行けますが、長距離移動に備える必要があります。電車の方が2時間程短くなりますが、バスの方が安価となります。いずれにしても、ニャチャン‐サイゴン間の移動には8~11時間かかると思ってください。
ニャチャンからサイゴン(ホーチミン)まで電車での行き方
ニャチャン発サイゴン行きの最速列車は夜行2本、SE1号ニャチャン9:25pm発・サイゴン翌朝4:40am着と、SE3号10:15pm発・翌朝5:20am着です。早朝到着にご心配なく。アジアの都市は西欧よりよっぽど朝が早く、朝食の提供も始まっていますし、宿泊所までタクシーにも乗れます。サイゴン駅から安宿が集まるブイビエン(Bui Vien)・ファングーラオ(Pham Ngu Lao)周辺までは約3kmほどです。どちらの列車にもエアコン席や1等・2等寝台車両があり、乗り心地と料金の面から、2等エアコン寝台席が良いでしょう(約VND640,000/USD30)。最速ではありませんが、SE25号10:25pm発はより便利で、サイゴンには7:00am到着になります(チケット代は同額での販売)。
普通のベトナム国鉄の車両より豪華なリビトランズエクスプレス(Livitrans Express)やサイゴンゴールデントレイン(Saigon Golden Train)は、SNT1号(ニャチャン7:00pm発・サイゴン翌朝5:00am着)連結の同社4名乗りVIP寝台席を販売します。チケット代金は普通の約2倍して、1席あたりVND1,100,000(USD50)します。個室は、より快適ですしゆったりと過ごせること確実です。
他のベトナム国鉄は、同じレベルのサービスを提供していますがスケジュール面で少々不便です。朝発の電車は一日移動で潰れてしまい、夕方発の2本に乗ると短時間でサイゴンに着ける点は良いのですが、到着してからホテルにすぐチェックインしたい場合2泊分の支払いをするか、駅で時間を潰さなければならずベストな選択肢とは言えません。
ニャチャンからサイゴン(ホーチミン)までバスでの行き方
電車よりバスを好まれる方には、シンツーリスト(The Sinh Tourist)がニャチャンからサイゴンまで1日2本、朝7:15am発と夕方7:30pm発を運行しています。どちらもサイゴンまで約11時間、他の大多数の電車よりも時間は長くかかりますが、朝発も夕刻発もVIP寝台バスなので移動中寝ることができ(もしも寝ることが出来たら)、電車代よりも安くなります(VND20,000~240,000/USD10)。シンツーリスト社のバスを利用するもうひとつの良い点は、ニャチャンとサイゴンどちらも観光の中心部で乗り降り出来るところです。ニャチャンでは、シンツーリスト社のオフィスが、海から少し離れたハングオン(Hung Vuong)とビエッツ(Biet Thu)通りの角にあり、そこからバスが出ます。サイゴンでは、バスはバックパッカーが集まるデタム(De Tham)通り、ファングーラオ(Pham Ngu Lao)、またブイビエン(Bui Vien)通りに向かいます。
サイゴン内の移動方法
アジアの都市や街をバイクを借りて走るのに慣れていたとしても、サイゴンでは借りる前にもう一度考えてください。市内のバイク通行はひどく、2輪車の往来は際限なく続き、バイクの運転手達はどのようにしてランドアバウトや交差点で衝突を避けているのかただただ不思議に思うだけです。もしも自信がありましたら、レンタルバイクは1日あたりVND150,000(USD6~7)でファングーラオ周辺で簡単に借りる事ができます。暗黙のルールで、警察は免許証の提示を求めませんが、法律により免許証所持が義務付けられています。多くのレンタル屋さんがデポジット代わりにパスポートを求めますので、事故に遭ったり少しでも車体を傷つけた場合は値段交渉をするのは難しくなります。
レンタルバイクの代わりに、自転車でサイゴン散策を考える方々もいらっしゃいますが、これもやはり交通状況と排気ガスを考えるとベストとは言えません。
サイゴンでは、タクシーやセーオム(バイタク)がとても良心的な値段です。タクシーはメーターを使いますが(もしもドライバーがメーターを再始動しない場合は指摘してください)、セーオムを使うときには乗る前に必ず値段交渉をすべきです。
ローカル気分を満喫したければ、シクロ呼ばれる三輪車に乗りましょう。大渋滞の道路を、運転手が後ろに座ってペダルを漕ぎ、車やバイク、バスが、安全とは言えない乗り物の真横を走り抜けて行く様は、ベトナムの典型を経験できると言えます。
最後に、公立バスについてです。最安値で、ほぼ全てのケースでサイゴン中を移動する最速の手段と言えます。いつもバスは道を譲られます。たったひとつの問題は、必要なラインがどれか把握することです。でも、それが紐解ければすぐに、ローカルのように使いこなせます。
サイゴン の宿泊施設
バックパッカーの安宿として第一候補になるのが、ファングーラオ‐ブヴィエン(Pham Ngu Lao–Bu Vien )エリアで、ベンタイン市場に近い便利な所にあります。一番安くて10米ドルですが、家族経営のゲストハウスでプライベートバスルームとエアコン付の1部屋20米ドルがより現実的でしょう。最近は、中間層のホテルがファングーラオ付近にどんどんと出来始め、料金は30~40米ドルです。レタントン(Le Thanh Ton)やリートゥチョン(Ly Tu Trong)の周りに集まっています。
もしも、ファングーラオが熱狂的過ぎでしたら、コジャン(Co Giang)通りかコバック(Co Bac)通りに行ってください。どちらも、安いゲストハウスが豊富に揃っていますが、静かな雰囲気が自慢です。市内中心地は、高級ホテルやインターナショナルチェーンの領域となっていますが、中間くらいのレベルも見つけられます。
サイゴンの見所
サイゴでは、見る所、やる事がもの凄い沢山あって、旅程を組むのが大変な程です。数日で網羅しようとせず、シティの名所を選んで行きましょう。
サイゴンのいくつかの大きな寺院を訪ねに、1区からチョロン(Cholon)まで歩いてみましょう。これらは、騒音と埃の海の真ん中にある、清音と安らぎの色鮮やかなオアシスです。ギアアンホイクワン寺(Nghia An Hoi Quan Pagoda)にある印象的な金色の船を見逃してはなりません。媽祖天后廟(Thien Hau Pagoda)の天井からぶら下がるお香の束を見学し、ハチュオン會館(Ha Chuong Hoi Quan Pagoda)では中国から持って来た4つの竜の柱を拝み、隠れた玉皇上帝寺(Jade Emperor Pagoda)でゆっくりとした時の流れを感じてください。統一会堂の部屋や地下トンネルを通り抜けて屋上のヘリポートへ、小さくても特徴的な現代美術館(Contemporary Art Museum)でベトナムのモダンアートを見つけ、またパリのオルセー美術館がモデルとなった、コロニアル調の建造物中央郵便局でサイゴンとベトナムの古い地図を習いましょう。また、お買い物にふけってください。サイゴンの市場は、素晴らしいローカルコーヒーからスタイリッシュなゴールドジュエリーまで、とても多様ですし、凄い発見の宝庫です。
大事なことを言い残しましたが、食の天国、ホーチミンの食い倒れツアーに出かけてください。ビル・クリントン前大統領も食した事が自慢のフォー2000から、驚くおいしさの氷菓子、豪華なファニーのアイスクリームまで、美食の宝庫サイゴンをお楽しみ頂けるでしょう。
サイゴンから遠方へ
カンボジアの首都に行くサイゴン発プノンペン行き国際線バスもあります。どのバス会社を使っても、所要時間は約7時間で、チケット代はシンツーリストがUSD13、ジャイアントアイビス社がUSD18です。
さらに先へ進むサイゴン発プノンペン経由シェムリアップ行きを利用して、魅力的なアンコール遺跡群を拝みに行けます(ジャイアントアイビストランスポート社利用で約17時間要)。
格安航空会社がサイゴンと隣国間を運航しており、人気が高い場所はマレーシアのクアラルンプール(エアーアジア利用片道USD50から)とタイのバンコク(USD60から)です。