マンダレーからインレー湖(Inle Lake)への行き方
マンダレーの南250kmに位置するインレー湖は、ミャンマーを旅行するほとんどすべての人が訪れる外せない観光地です。マンダレーから簡単に飛行機でアクセスできるこの湖は、伝統的な水辺でのライフスタイルを維持する丘部族をひと目みようとする観光客を引き寄せます。飛行機のように快適ではありませんが、バスと列車でもマンダレーからインレー湖まで行くことが可能です。列車はとっても遅いですが、景色が最高です。バスは列車よりも速く、8時間ほどで到着しますが、ミャンマーで一番道路状況が悪いルートを通ることになります。
マンダレーからインレー湖へのフライト
インレー湖の最寄り空港はヘーホー(Heho)にあり、カロー(Kalaw)へ向かう国道の脇、ニャウンシェ(Nyaungshwe)の30km北東にある小さな町です。フライト自体はたった30分なのですが、着陸してから1時間ほどかけてヘーホー(Heho)からインレー湖周辺の、たくさんの宿泊施設があるニャウンシェ(Nyaungshwe)まで行くことになります。他の多くの空港と同じように、タクシー料金は高額です。ニャウンシェまでは一律25,000チャット/USD19かかり、マンダレーからニャウンシェまでバスで移動した際の2倍から3倍の料金となっています。
タクシー代を減らすために、事前にニャウンシェ(Nyaungshwe)にある旅行代理店でタクシーの予約をしましょう。多くの旅行代理店は、それぞれ提携している代理店が国内主要都市にあるので、マンダレーにいるときに確認できます。ニャウンシェでの宿泊先を既に決めていたら、宿泊先にホテルからの送迎を手配してくれるか確認してみましょう。ほとんどの宿泊施設が手配してくれるでしょう。料金は15,000チャット/USD12くらいになります。
少なくとも6つの航空会社によって、マンダレーとヘーホー(Heho)間のフライトが1日6本以上運行されています。フライトチケットはどこの航空会社でもだいたい同じで、片道USD75からUSD90くらいになるでしょう。
予算がタイトでなければ、飛行機での移動がお勧めです。陸路での移動は、道路の整備がされていないのと、マンダレーとシュエヤン(Shwenyaung)間には直通列車がないことから、あまりお勧めできません。
マンダレーからインレー湖まで電車で
インレー湖最寄りの駅はシュエヤン(Shwenyaung)にあり、ニャウンシェ(Nyaungshwe)からは13km北です。マンダレーとシュエヤン間は直通列車が運行されていませんが、*タージー(Thazi)を経由すれば可能です。注意 現在の列車運行スケジュールでは、マンダレーを出発した同じ日にシュエヤン(Shwenyaung)に到着することは不可能です。タージー(Thazi)で1泊して、翌朝シュエヤン行きの列車に乗り替えることになります。
マンダレーからタージー(Thazi)へは、ヤンゴン行きの特急列車で簡単にアクセスできます。朝6時に出発する#12と、午後3時に出発する#6、午後5時に出発する#4の合計3つの列車があります。どの列車もタージーには3時間後に到着し、出発する時間によっては1日観光ができたり、夜の街を散策できたり、そのまま宿に向かい翌日の旅に備えて眠ることが可能です。
3つの列車はどれも一般クラスと上級クラスの座席があり(USD2からUSD5、チケット購入場所による)、列車#4は寝台車両があります。しかし、タージー(Thazi)まではそれほど時間がかからないため、わざわざ寝台を購入する必要はあまりないでしょう。
旅のヒント マンダレーとインレー湖間を列車で移動すると決めたなら、マンダレーを朝に出発する列車に乗り、メイッティーラ(Meiktila)を探索してみましょう。メイッティーラはタージー(Thazi)の20km東に位置し、マンダレーから1日かけてメイッティーラに向かうよりも、タージーから向かった方が時間の節約にもなります。
タージー(Thazi)では宿泊先のオプションがあまりないため、ムーンライトゲストハウス(Moonlight Guesthouse)(USD10からUSD15)にまっすぐ向かいましょう。レッドスターレストラン(Red Star restaurant)が併設されたゲストハウスでは、ホスピタリティ満載のオーナーが迎えてくれます。
タージー(Thazi)から次の列車に乗り継ぐには、朝7時に出発しシュエヤン(Shwenyaung)には午後5時に到着する#141の列車に乗りましょう。日中10時間を移動で拘束されることになりますが、以前運行されていた#141より2時間早い朝5時に出発する#143がキャンセルされているため、#141を逃さないように気をつけましょう。
マンダレーからインレー湖(Inle Lake)まで列車で移動することは、最初は特に惹かれないかもしれません。しかし、タージー(Thazi)-シュエヤン(Shwenyaung)間は絶景区間で、ゆっくり進む列車に乗ることで、地元の人と一緒に「本当のミャンマー」を体験できるはずです。タージーからシュエヤンまでの上級クラスの座席は、USD3からUSD6です。
タージー(Thazi)に到着した際に列車の旅はもう十分だと思ったら、タージーからシュエヤン(Shwenyaung)、ニャウンシェ(Nyaungshwe)またはタウンジー(Taunggyi)行きのバスに乗ることが可能です。バスの乗車時間は5時間ですが、列車から見える最も美しい景色はカロー(Kalaw)からシュエヤンの区間なので、この景色を見逃すのはもったいないでしょう。
マンダレーからインレー湖までバスで
マンダレーとインレー湖(Inle Lake)間の道路状況がそこまで悪くなかったら、バスでの移動が最適な方法でしょう。なぜなら、- 1日を通して出発時間が選べます。
- 様々なバスのタイプがあり、少し古いですがリクライニングシートも付いたUSD6から乗車できるエクスプレスバスもあります。足と肘用のゆったりとしたスペースがある3列シートのVIPバスは、USD10から乗車できます。
マンダレーからインレー湖(Inle Lake)まで250kmを8時間から9時間かけて移動するバスの旅は、あなたの人生の中で居心地のよいバスの旅には入らないと気付くでしょう。バスの速度は遅く、デコボコ道を通りますが、前途した2つのポイントは信頼できます。
マンダレーからインレー湖(Inle Lake)までのバスチケットを購入する際に気を付けておきたいことは、バスの実際の行先です。「インレー湖」はよくニャウンシェ(Nyaungshwe)を指すことがあり、シュエヤン(Shwenyaung)やタウンジー(Taunggyi)も含まれます。この場合、インレー湖の宿泊先が集中するニャウンシェまでの移動も考慮しなければなりません。
カロー(Kalaw)を経由したマンダレーからインレー湖(Inle Lake)への行き方
カローの町は小さく、たくさんの見どころがあるわけではありません。汚いストリートに、いくつかの質素なゲストハウス、1ドルの美味しいシャン(Shan)カレー。観光地らしい場所はありませんが、数日過ごせるのであれば、インレー湖への2日間トレッキングの出発場所としてカローを追加してみるのはどうでしょう。現地ガイドの何人かは、森の修道院で1泊した後にランチとディナーを現地の家でとるような2日間のプログラムを提供しています。道はそこまで険しくありませんが、太陽の下を長時間歩くことになるので注意しておきましょう。美しい田舎の景色を堪能できるだけでなく、丘部族の日常を垣間見ることができます。インレー湖でよく見かける、観光客からお金をとるような姿はありません。
竹のバスケットがどうやって作られるのか、現地の洋服が伝統的に裁縫される様子や、丘部族の女性たちが黒か彩色された伝統的な衣装を着ている姿を目にするでしょう。5歳くらいの若い水牛たちに遭遇したり、部族の人々を支える支援をすることもできます。彼らは医薬品を必要としているので、パラセタモール錠をいくつかガイドに渡すと喜ばれます。
たくさんの旅行者が、カロー(Kalaw)からインレー湖(Inle Lake)へのハイキングは、バガンの寺院よりも思い出に残るミャンマー旅行のハイライトだったと言います。
タージー(Thazi)で乗り継ぎすることによって、マンダレーからカロー(Kalaw)までバスか列車で行くことができます。タージーまで列車で行き、メイッティーラ(Meiktila)で1日過ごすとしたら、タージーには戻らずメイッティーラからカロー行きのミニバスに乗りましょう。
インレー湖から遠方へ
マンダレーとインレー湖(Inle Lake)を訪れた後は、残る4大観光地の2つ、バガンとヤンゴンにも寄ってみたいと思うでしょう。
インレー湖最寄りのヘーホー空港(Heho Airport)とニャウンウー(Nyaung U)、そしてバガン(Bagan)の間には毎日フライトが運航されています。[インレー湖からバガンまで] (/jp/travel/shwe-nyaung/bagan)はバスも通っており、ニャウンシェ(Nyaungshwe)とシュエヤン(Shwenyaung)、タウンジー(Taunggyi)から西に向かって運行しています。
ヤンゴンへは飛行機、バスまたは列車でアクセスできます。移動手段によりますが、インレー湖からは1時間から最長30時間かかります。バスで移動する場合、バゴー(Bago)で途中下車をしてチャイティーヨパゴダ(the Golden Mount)に足をのばしてみましょう。
タートン(Thaton)やモーラミャイン(Mawlamyin)、パアン(Hpa-An)にミャワディ(Myawaddy)(タイ行き)といった、ヤンゴンの南東にある観光地へ向かう際は、ヤンゴンを経由しましょう。シュエヤン(Shwenyaung)から各地行きの直通バスもありますが、お金と時間の節約にはなりません。