クアラルンプールからヤンゴンへの行き方
ヤンゴンはクアラルンプールの北2,200kmに位置しているため、この2都市を移動するのに最適な交通手段は飛行機です。ミャンマーと近隣国を陸路で繋ぐ国境ポイントは外国人観光客でも利用可能なため、陸路でクアラルンプールを目指すこともできます。その場合、タイを経由する必要があり、タイの魅力的な島々も旅のリストに追加してみれば、あなたの旅行はより充実したものになるはずです。
クアラルンプールからヤンゴンまでの直通フライト
現在、3つの航空会社がクアラルンプールとヤンゴン間のフライトを毎日提供しています。フライト時間は、だいたい2時間40分です。一番お手頃なのがエアアジア(AirAsia)で、片道チケットはUSD50以下となっています(チェックイン荷物料除く)。マレーシア航空(Malaysia Airlines)とミャンマー国際航空(Myanmar Airways International)はもう少し高めの値段設定となっており、片道USD70からチケット購入可能です。クアラルンプールでは、全てのフライトがクアラルンプール国際空港(KLIA)から出発します。ミャンマー・エアウェイズ(Myanmar Airways)とマレーシア航空(Malaysia Airlines)はサテライトターミナルで運航されています。サテライトターミナルへは、メインビルからエアロトレイン(Aerotrain)に乗って行くことができます。エアアジアはKLIA2を、LCCはKLIAをハブターミナルとして利用しています。
ヤンゴン国際空港は、鉄道の中央駅より北に17km離れた所にあります。バスターミナルと市街地をダイレクトに繋ぐバスや列車はありませんが、少し歩いてバス停間を移動してバスを乗り継ぐことは可能です。N51のバスはセルマインコン(Sel Maing Kone)からスーレー・パゴダ(Suli Paya)まで運行しており、バス停はバスターミナルから2.5kmほど離れた所にあります。運賃は200チャットまたは300チャットです。空港から最寄りの環状線列車駅であるパイェセイコン(Pa Ywet Seik Kone)までは2kmです。100チャットで中央駅まで乗車できます。空港からの公式タクシー料金は8,000チャット/8USドルになります。
クアラルンプールからヤンゴンまでの乗り継ぎフライト
何かしらの理由でクアラルンプールからヤンゴンまでの直通フライトを利用したくない場合は、バンコク経由の乗り継ぎフライトを検討してみてはいかがでしょう。クアラルンプールからバンコクへは毎日数十本のフライトが運航されており、格安のエアアジアやライオンエア(Lion Air)はバンコクのドンムアン空港(Don Mueang Airport)(USD30から)へとフライトしています。スワンナプーム空港(Suvarnabhumi Airport)で乗り継ぎを希望なら、マレーシア航空とタイエアウェイズ(Thai Airways)を確認してみましょう。マレーシア航空は片道USD50から、豪華なタイエアウェイズは更に高い値段設定となっています。ドンムアン(Don Mueang)からはエアアジア(AirAsia)やライオンエア(Lion Air)またはノックエア(Nok Air)のフライトでヤンゴンまで行けます。飛行時間は1時間半未満で、ライオンエアが最も安い航空会社となっています。タイ航空(Thai Airways)やバンコクエア(Bangkok Airways)、ミャンマーエアウェイズ(Myanmar Airways)はスワンナプーム(Suvarnabhumi )空港からヤンゴンへのフライトを運航しており、チケットは高めとなっています(ミャンマーエアウェイズはUSD80から、タイ航空とバンコクエアはUSD170から)。
その他のオプションとして、チェンマイ(Chiang Mai)を経由する方法もあります。クアラルンプールからチェンマイまで(2時間40分、USD40から)エアアジアとマリンドエア(Malindo Air)によって直通フライトが運航されています。チェンマイにてミャンマーをベースとするミャンマーエアウェイズまたはエアKBZ(Air KBZ)、チェンマイからヤンゴン (1時間から1時間20分)へフライトしているタイ拠点のバンコクエアウェイズ(Bangkok Airways)に乗り換えましょう。どちらも安くはなく片道USD200はかかりますが、バンコクエアウェイズはオンラインプロモーションを行っているため、チェンマイからヤンゴンまでUSD40くらいでフライトすることも可能です。
旅のヒント 乗り継ぎチケットを購入する前に、タイのビザ情報を確認しておきましょう。マレーシアからタイまでと、タイからミャンマーまでの2つの独立したチケットが必要になるため、バンコクまたはチェンナイ到着時にタイの入国審査を通過しなければなりません。ミャンマーまでのフライトは数時間ですが、実際にはタイに入国しているとみなされます。
クアラルンプールからヤンゴンまでの陸路移動
クアラルンプールからヤンゴンまで陸路で移動する際は、マレーシア、タイ、そしてミャンマーの3国をまたぐことになり、貴重な体験になるでしょう。マレーシアとタイのバスと列車のシステムはとても充実しており、ミャンマー側の国境の街ミャワディ(Myawaddy)からパアン(Hpa-An)へ向かう道も近年整備されたため、陸路での旅もアクセスしやすくなりました。しかしながら陸路での旅はいくつもの交通手段を乗り換えるためお金がかかり、移動距離が長いため途中の宿代もかかります。クアラルンプールからヤンゴンまでノンストップでドライブしたとしても、30時間以上かかります。もしこれらの条件でも陸路での旅に挑戦してみたいなら、マレーシアの旅にイポー(Ipoh)を加えることをお勧めします 。‘億万長者の街’と呼ばれるイポーは、勢いのあるフード産業、植民地時代の建築物、そして美しいパンコール島(Pangkor Island)まですぐです。有名なペナン島(Penang Island)もアクセス圏内です。ビーチ自体は特徴がないのですが、マレーや中華、そしてヨーロッパの影響が混ざり合ったペナン島の街並みは、シティ好きを虜にさせるでしょう。
クアラルンプールからバンコクまでの詳しい陸路の情報は、こちらのページを参照願いますクアラルンプールからバンコクまで。
タイ国内はずっと旅を続けられるほど魅力的で、まだまだ発見していない場所がたくさん残っています。マレーシアの国境からミャンマーの国境へ行くには、マレーシアの南と西の大部分を横切ることになります。仏教が大多数の文化圏内で、イスラム文化が残っている様子は目を引きます。また、アンダマン海(Andaman Sea)とシャム湾沿岸にある美しい南国の島々も必見です。せめて次のいくつかは行ってみましょう。シャム湾沿岸へはサムイ島(Koh Samui)、パンガン島(Koh Phangan)そしてタオ島(Koh Tao)から訪れるのが簡単です。マレーシアのペナン島(Malaysian Penang Island)やランカウイ島(Langkawi Island)から始まる雄大なアイランド周遊ツアーに参加するのもお勧めです。ツアーでは、サタン(Satun)やトラン(Trang)州にある最も美しいと言われているリぺ島(Koh Lipe)や、クラダン島(Koh Kradan)、ンガイ島(Koh Ngai)やマク島(Koh Mak)も含まれています。また、王道のクラビ(Krabi)州にあるランタ島(Koh Lanta)やピピ島(Koh Phi Phi)、そしてバンコク(Bangkok)に行く前にはプーケット(Phuket)も周遊します。
ミャンマーでは、タイの国境から北のヤンゴンまでの間に、パアンやモーラミャインを訪れることを忘れないようにしましょう。
タイからミャンマーまでの陸路の旅情報は、こちらのページをご参照くださいバンコクからヤンゴン。
なぜヤンゴンへ行くのか
つい最近まで、外国人観光客の玄関はヤンゴンだけでしたが、現在はマンダレーへの国際線や、タイからミャンマー入りする手段が増えてきました。旧首都であるヤンゴンは、ミャンマー観光における見逃せない観光地であることに変わりはありません。人種のるつぼであるヤンゴンは、イギリスやインド、そして中国の影響を受け、それぞれの文化を吸収してきました。その面影は、重厚だけれども荒廃しかけた植民地時代の建築物や、ヤシの木が並ぶ大通り、活気のあるマーケットやミャンマーカレーに見ることができます。南東アジアで最もエキゾチックな街の一つであるヤンゴンには、鮮やかな黄金のパゴダや、現地の人が着ている色とりどりの衣装、噛みたばこであるビンロウの実で赤くなった歯を見せながら笑う人々など、私たちの心に残る景色がたくさんあります。数年前に、外国人観光客に対する規制が緩和されたため、ヤンゴンでインターネット中毒になるほど調べものをすることがなくなりましたが、全体的にミャンマー内の外国人観光客は少なめです。穴場であるミャンマーを訪れるなら今がベスト!
ヤンゴンから先へ
ヤンゴンはミャンマーを旅するのに最適なスタート地点です。ヤンゴンからはミャンマーの首都ネピドーNaypyitawに直通する列車も通っており、マンダレーにも続いています。ヤンゴンはサガイン(Sagaing)やアマラプラ(Amarapura)、ミングン(Mingun)といった歴史的な街を巡る際にもピッタリな旅の起点都市です。
その他に、西のバガンに伸びる直通列車からは、数えきれないほどの寺院を眺めることができます。インレー湖(Inle Lake)に近いニャウンシェ(Shwe Nyaung)に行くには、1日がかりの旅となります。これらの目的地はバスまたは飛行機で簡単にアクセスできます。
ヤンゴンからタンドウェ(Thandwe)(ンガパリビーチ観光)(Ngapali Beach)へはフライトが、タンドウェ、シットウェ(Sittwe)、そしてミャウウー(Mrauk U)へはバスで行くことが可能です(シットウェとミャウウー行きはピィを経由します)(Pyay)。
ミャンマーから近隣の国・都市を訪れることを計画しているなら、クアラルンプールやシンガポール、香港、ハノイ、またはホーチンミンがお勧めです。