ハノイからハイフォン(Haiphong)までの行き方
ハノイについて
サイゴン、ハノイに次ぐベトナム第3の都市で、首都に一番近い海港、ハイフォンは必ずしも最も重要な観光地ではありません。2軒ある市営博物館は人を呼び込みませんが、ハイフォンは全土の中で最も美しい、ユネスコ世界遺産のハロン湾への入り口です。そのようにして、ハノイからハロンまで電車利用を選ぶ場合、ハイフォンは開いた口も塞がらない世界的に有名なハロン湾への道では避けられない所です。
ハノイからハイフォンまで
ハノイ‐ハイフォン間の距離は約110km、あと80kmでハロン湾です。求める声はよく聞きますが、ハノイからハロン湾行き直行の観光電車はありません。今のところ、ハノイからの電車はハイフォンまでとなります。
一口メモ: 厳密に言えば、ハノイからハロンまでの直通列車はあります。それは、貨物列車で、市外のエンビエン(Yen Vien)(ジアラム(Gia Lam))駅4:30am出発、バイチャイ(Bai Chay)バス停近くのハロンシティターミナル11:00am到着です。そこから、湾岸までは約5kmです。通常は毎日運行していますが、頻繁にキャンセルや遅れがあります。ハイフォン経由の方が断然良く、速く、便利な方法です。
ハノイからハロン湾までの直通が必要でしたら、ツアーに申し込むか、ハノイ発ハロン行きのバスチケットをお買い求めください。
ハノイからハイフォンまで電車での行き方
ハノイ発ハイフォン行きの電車は、1日4本あります。ハイフォンまでは2時間15~45分かかり、柔らかい座席でエアコン付ですので、それほど長くない移動にも最適の選択になります。料金はわずかに異なり、約VND130,000/USD6です。覚え書 HP1号6:00am発・LP5号3:20pm発・LP7号6:27pm発は、ルドゥアン(Le Duan)通り120にあるハノイ国鉄駅から出発です。もうひとつのLP3号9:20am発は、国鉄駅から3km北東に行った、オールドクオーター中心地にあるハノイロンビエン駅が始発になります。LP5号・LP7号は、国鉄駅から出発10分後にロンビエンでも停車します。
ハイフォンでは全ての列車が、ルオンカンティエン(Luong Khanh Thien)通り75にある、
ハイフォン国鉄駅に到着します。
ハイフォンからハロン湾まで
ハイフォンからハロン湾までの最終80kmは、バスかタクシーを利用して網羅出来ます。カットビ空港(Cat Bi Airport)またはシティのどちらからでも、ハイフォンからハロン湾シティまでのタクシー代は約VND800,000です。
バス移動では、ローカルバスまたは乗り心地が良い観光用バスから選べます。安価なローカルバスはラックロン(Lac Long)バス停から出発(約VND70,000)。どちらのバスも、ハロンバス停に向かいます。メインの観光名所までは徒歩、またはバイタクを使って行くことが可能です。バイタクには、VND20,000以上支払わないでください(約5km)。
ハイフォン発ハロン湾行き観光バスは、ベンビン(Ben Binh )バス停から出発です。
そこは、カットビ島行きジェットの横です。観光バスは、結構乗り心地が良く速度も少々速めではありますが、料金がローカルバスの3倍で、値切ってもらえた話は聞いたことがありません。通常、観光バスは満員になってから出発しており、特に週末はすぐに埋まります。
ハロン市の宿泊施設について
観光名所は、ハロン市のバイチャイ(Bai Chay)地区で、宿泊施設、レストラン、ツアー会社が豊富にそろっています。より地元色の強いホンガイ(Hon Gai)地区は、橋の反対側に位置しています。小さいホテルが周辺に建ち並んでいますが、ホリデー時期は事前に予約されることを強くお勧めします。そうでないと、本当に全く空室を見つけられません。宿探しには、ホテルの丘として知られる、ブオンダオ(Vuon Dao)通りが必見です。エアコン付で、シャワーがお湯が出ますし、冷蔵庫とテレビが付いてUSD10~20で沢山あります。大体、どれも似たり寄ったりで結構窮屈ではあります。
一口メモ: ベトナムドン(VND)と米ドル(USD)のレートについてお尋ねください。為替レートの関係で、ベトナムドンで支払うことで少し節約になります。
湾の眺望がすばらしく、高めのホテルは港近くに位置しています。1部屋USD100くらいになると思ってください。
ハロン湾クルーズの選び方
時間に余裕があれば、ためらわずに2・3日間クルーズを検討しましょう。日帰りでも良いですが、日の出や夕暮れなどのハロン湾で一番壮大な瞬間を見逃すことになりますし、(ツアーに含まれている場合)カットバ島の散策時間がごく僅かになります。
申込みをする前に、何軒が渡り歩いて同行者と話し合いましょう。料金、それからクルーズの内容はツアーの詳細により大きく異なります。
ツアー料金に、送迎・食事・(宿泊を伴う場合は)ホテル代等が含まれているか、毎回確認しましょう。
クルーズで外せないポイントを決めましょう。洞窟探検や、島々を渡るカヌー体験、またはビーチで過ごす時間でしょうか?
(本当にどうしようもなくですが)時間が全くない場合、湾内の4時間クルーズがあります。
ぼったくり注意 クルーズ中、特にボートを貸切にした場合、いつも貴重品に気を付けてください。妙に財布からお札が数枚抜かれる事が、頻繁に起きています。ポケットにお金を入れる癖がある方は、お金が紛失している事に瞬時には気が付くことが出来ません。そして、クルーズの船員が盗んでいると証明することは、ほぼ不可能に近いです。そのような腹立たしい状況を避けるため、貴重品からは目を離さないでください。
ハロン湾で海水浴:カットバ(Cat Ba)島
湾内で一番大きな島カットバは、ハノイ近くの素晴らしい海水浴場で、ハロンシティのごちゃごちゃとしたクルーズ後に着く静かな港です。大部分を国立公園に覆われたカットバには、きちんとしたビーチやトレッキングコースがあります。カットバに数日滞在して、ハロンに戻らずカットバからクルーズをスタートさせる選択肢もあります。ビーチ以外にも、カットバには目を見張るベイビューや、とても新鮮な魚介類が訪問客をもてなしてくれます。お得な宿泊施設は期待できませんが、予算に応じた料金です。
ハイフォンからカットバに行くには、ハイフォン(ファビン(Pha Binh))港から船に乗ってください。チケットに記載の料金(VND150,000)に関係なく、それより高い料金の支払いを請求されかもしれません。その場合は、他の会社をあたってみてください。
カットバからハロンシティへの移動は、同島発ハロンシティ行きの観光船に乗りましょう。船はとてもゆっくり進み、最高で6時間かかります。3時間以下とはなりません(VND220,000)。カットバから最安値でハロンシティに行く方法は、ハロン市の南西トゥアンチャウ(Tuan Chau)経由になります。トゥアンチャウまでのフェリーは、所要時間がたったの45分で、チケット代はVND60,000です。トゥアンチャウからは、ハロン市行きのローカルバスに乗ってください。トゥアンチャウ行きのフェリーは、ジアルアン(Gia Luan)港から出航します。
ハイフォンから先へ
ハイフォンの先にある最も人気がある2つの都市は、北部サパ(Sapa )と南部ニンビン(Ninh Binh)を含みます。電車で行く場合、どちらに行くにもハノイ経由となります。
奇岩が浮かぶハロン湾の眺めが物足りなかったら、ニンビンをチェックしてみてください。緑がかった石灰岩がぼこぼこと点在する、タムコック村周辺の田舎を探検しましょう。ニンビンへは、まず電車でハノイに行ってから、ハノイ‐ニンビン路線に乗換えてください。意味不明に見えますが、電車+電車の組合せは、ハイフォン発ニンビン行き直通バスを使うよりも短時間になるでしょう。
トレッキングやホームステイ、またベトナム少数民族の文化に興味がある人達が好きな、サパはハイフォンから約440kmにあり、ハイフォンからサパの移動全体は、ハノイでの待ち時間とラオカイからサパの最終距離も含めて15~16時間かかるでしょう。