バンコクからチェンライまでの行き方
チェンライが提供する様々な景色やアクティビティは、素晴らしく多岐に渡っています。チェンセン(Chiang Saen)の考古学的謎や、メーサロン(Mae Salong)の茶畑、恐らくタイで一番のドイトン(Doi Tung)コーヒー、チェンコーンやメーサイの国境町の騒がしい雰囲気、いずれをとっても、チェンライは期待を裏切りません。県の中心都市としては、落ち着いた雰囲気がある小さなシティで、地元の人々は親切で、おいしい食べ物があります。エレガントな北の寺院、霧がかった山々の風景、西洋風のカフェは欠けていません。思っていた以上に長期滞在になる可能性は高いので、お財布に優しい宿泊施設を検討した方が良いかもしれません。
バンコクからチェンライへ
タイの最北地域チェンライは、バンコクから800kmほど北にありますので、少なくても12時間はかかる旅路に向けてご準備ください。
バンコクからチェンライまでバスでの行き方
バンコク発チェンライ行きの直行バスは、バンコク北バスターミナル、モーチットから出発します。数多くのバスは、夕方出発して翌日の朝に到着しており、実際に日中の貴重な時間と宿泊費用を抑えられるため、一番良い方法でもあります。冬の季節や、4月・10月の祭事シーズンの混雑時には、事前に予約することを強くおすすめします。数ある中でも、バンコクバスライン(Bangkok Busline) とサイアムファースト(Siam First)はモーチットからチェンライまでVIP寝台バスを運行しています。前者が6:10pm発(翌5:55am着)のVIP車を、後者は7:00pm発と7:20pm発でどちらも翌6:00am着の2本を運行しています。チケット代金は720バーツ、車内サービスはどちらも似ており、トイレ付、ボトル水とスナックのサービス、コンビニやコーヒーショップ、フードコートがある大きなガソリンスタンドで最低でも2回休憩があります。旅の始まりには「テレビ番組」が放送されますが、1時間くらい経ったら消されます。全ての長距離夜行バスでブランケットが貸し出されますが、それでは足りない程に車内の温度はかなり低く凍えますので、温かい洋服を準備しておいてください。
バンコクバスライン(Bangkok Busline)は、8:30pm発・チェンライ翌7:00am着の急行バスを運行し、チケットも割と安めです(620バーツ)。足と腕を伸ばせるスペースはあまりないですが、問題ありません。同社はいつも乗客から高い評価を受けているので、バンコクバスラインに乗車するのは良い賭けでしょう。
バンコクからチェンライまで電車での行き方
不可能です、チェンライに続く線路はありません。もしも電車で行きたい場合は、まずバンコクからチェンマイまで行き、そこからバスで最終目的地まで行きます。もの凄い大量のバスが、チェンマイ‐チェンライ間を一日中運行しているので、当日簡単にチケット購入ができます。一口メモ:チェンライ行きのバスは、チェンマイ駅から3km程離れたアーケードバス停から出発します。そこまでトゥクトゥクで行けます(80バーツ)。チェンマイからチェンライまでは約3時間かかります。チェンライまでの道中、純白の寺院として有名なワットロンクン(Wat Rong Khun)を通り過ぎます。手を挙げてバスを止められるので、運転手に寺院で降ろしてもらい、数時間後チェンライ行きバスに乗ることもできます。
バンコクからチェンライまで飛行機での行き方
バンコクからチェンライまで短時間で行くなら、フライト利用をご検討ください。夜行バスで12時間かかるところを、1時間半で北部チェンライまで行けます。タイライオンエアー(Thai Lion Air)は、タイのローコストエアラインに新しく仲間入りした航空会社で、バンコクドンムアン空港からチェンライ空港まで1日4本を価格競争に負けない値段で飛ばしています。大体の日付は1人片道1000バーツまで安く、繁忙期だと2000バーツまで高くなります。チケット代金には、15kg以内の預け荷物と7kg以内の機内持込荷物1個込みで、超過料金は1kgあたり400バーツです。フライトは7:00am・10:20am・2:50pm・7:20pm発です。最後の2本は日が暮れてからのチェンライ到着となりますので、事前に宿を予約した方が良いかもしれません。
バンコクでは、ライオンエアーは首都の北部ドンムアン国際空港を拠点としています。空港は、エアポートシャトルバス(ルートA1・A2)でシティと接続されています。A1はモーチットバスターミナルから出発し、A2はビクトリーモニュメントから出発し、BTSサナンパオ(Sanam Pao)、BTSアリ(Ari)、BTSサパンクワイ(Saphan Kwai)、そしてBTSモーチット駅に向かいます(30バーツ)。BTSモーチットには、A1ルートでも行けます。交通状況により60~80分かかります。通勤電車もドンムアン空港‐フアランポーン駅間を走っています。電車は駅から空港まで50分ほどかかり、安定した移動手段になります。運行時間は4:20am~10:25pmです。
チェンライ国際空港では、チェンライ‐バンコク路線が主な運行ですが、唯一の国際線が中国昆明行きです。空港は市内の北東8km位の所にあり、市内まで行く方法はタクシーのみです。メータータクシー、一定料金のエアポートサービスどちらを使うかによりますが、価格帯は100~200バーツくらいです。事前にホテル予約をしている場合は、数軒のホテルは高くなりますが、無料のホテル送迎があるか問い合わせるのも良いと思います。ホテルによっては、200バーツの送迎サービスがあります。チェンライから20分ほどかかります。トゥクトゥクは規制があり、空港から乗客を乗せられませんので、パホンヨーティン(Phaholyothin)通りまで歩いて行き、そこから乗ることもできますが、シティ中心まで150バーツになる可能性があるので、そこまでする必要はないかと思います。
一口メモ:チェンライ空港には、レンタルカーの受付カウンターがあります。もしも車を借りる予定でしたら、時々とても安くなるので何軒か料金を聞いてみてください。
移動手段
チェンライは、どちらかと言うと平たんで、比較的小さいので、自転車が良い移動手段になります。ほとんどのゲストハウスでレンタルサイクルができ(1日100バーツから)、1日200バーツでバイクもあります。シティ内の短距離移動には、トゥクトゥクは60バーツかかります。
チェンライのアクティビティ
多くの旅行客にとって、周辺の山々のトレッキングや、民族村を訪ねるには、チェンライが良い拠点になります。一番簡単な方法は、ゲストハウスでパッケージツアーを申し込む方法です。15世紀に発見されたエメラルドブッタの模型で有名なワットプラケオ(Wat Phra Kaew)を含む、高く崇められているいくつかのお寺がシティにあります。
チェンライにいる間、空想的な純白の寺院、チャルムチャイ・コーシピパット(Charlemchai Kositpipat)のモダンな創造物を見逃してはなりません、今やチェンライのシンボルとなっています。
ゴールデントライアングル
ソップルアック(Sop Ruak)は、チェンライから北に1時間行った所にある小さな町で、ゴールデントライアングル観光の中心地です。タイ・ラオス・ミャンマーの3か国の国境はここで交ざり合います。その広大なエリアはアヘン製品で名を知られており、長年の間、ゴールデントライアングルは世界的にも大きなアヘン製造地として存続していました。ソップルアックのホール・オブ・オピウム(The Hall of Opium)と、アヘン博物館(the House of Opium)の2軒では、この地域のアヘンに関わる過去について包括的な展示がされています。ホール・オブ・オピウムは大きな近代的博物館でマルチメディアディスプレイがあり、アヘン博物館は随分小規模ですが取引に使われた道具や器具の良い歴史的収蔵品があります。
チェンライからラオスまで:メコン川沿いのクルージングと、ボケオ(Bokeo)ジップラインは
チェンコーン(Chiang Khong)‐フエサイ(Huai Xai)間の国境を抜けて、ラオスへ入る始発点として人気があります。チェンライ発チェンコーン行きのバスは、朝から午後早め頃まで運行し、国境まで2時間半で連れて行ってくれます。メコン川のラオス岸で、到着時にラオスビザ取得可能です。2013年12月、以前まで使われていた渡船の代わりに、タイ‐ラオス第4友好橋がタイのチェンコーンとラオスのフエサイ間に開通しました。
フエサイに向かう殆どの旅行者は、パックベン(Pak Beng)とルアンプラバーン(Luang Prabang)までスローボートに乗船します。道中の田園風景は素晴らしいのは事実ですが、パックベンに1泊する2日間の旅は時間がかかり過ぎます。代わりに観光客船に乗るのは、より乗り心地良く、同じルートを辿れるので悪くないと思います。
フエサイでもう一つ人気のものが、ボケオのナムカン国立公園(Nam Kan National park)にあるジップラインです。タイ国内でもキャノピングやジップラインをする機会は多くありますが、ボケオでは2泊3日のジャングルツアーで面白い体験が出来ます。地上高くにあるツリーハウスで寝泊まりしたり、1980年代にボケオで発見された希少なブラックテナガザルにも遭えたりします。もの凄い安いツアーではありませんが、予算内ですので、絶対に参加してみてください。