バガンからマンダレー

バガンはマンダレー(Mandalay)の180km南西に位置しており、陸路で移動する場合はかなり時間がかかります。陸路ではバスが最速の交通手段となっており、5時間かけてバガンに到着します。列車は同じルートを7時間から12時間かけて移動し、ボートは10時間ほどかかりますが、景色が最高です。飛行機は高額になりますが、1時間以内で目的地に着くことができます。

バガンからマンダレーへのフライト

ミャンマーでのフライト事情で一番残念なことは、高いフライトチケット代です。様々な航空会社によって目的地までのフライトが1日に6本ほど運航されていても、フライトチケット代は高いままです。LCCの種類が豊富で、特定のルートではUSD25くらいまで安くなる隣国のタイなどと比べて、ミャンマーの国内航空運賃は泣きたくなるほどです。

バガン・マンダレー間のフライトを予約する際は、USD100からチケット購入可能だと心得ておいてください。シーズンオフ中はセール価格でフライトを予約することもできますが、それでもUSD80以下になることはないでしょう。

加えて、フライトが遅延したりキャンセルになったりすることは頻繁にあり、最近では少なくなりましたが、直前に新たな飛行ルートが加わったりすることもあります。

バガンに向けて、またはバガンからフライトすることの特権は、飛行機の座席から眺めることができる、果てしなく広がる寺院です。部分的かもしれませんが、高いフライト代に値するほどの絶景です！

バガンの空港はニャウンウー(Nyaung U)に位置しており、オールドバガン・ニューバガンからは10km東に、ニャウンウー(Nyaung U)のメインストリートからは5km離れています。空港まではタクシーを使いましょう。ニャウンウーからは5,000チャット/USD5もかからず、オールドバガン・ニューバガンからは8,000チャット/USD8です。

マンダレーでは、すべてのバガンからのフライトはマンダレー国際空港(Mandalay International Airport)、別名アニサトン(Annisaton)に到着し、市街地からは45km南西に位置しています。すでにマンダレーでの宿泊先を予約済でしたら、宿泊先にホテルからの送迎サービスを行っているか確認してみましょう。もしない場合、タクシーを利用しましょう。距離の割にはリーズナブルで、個人タクシーの場合12,000チャット/USD10、シェアタクシーの場合は4,000チャット/USD4になります。

バガンからマンダレーまでバスで

バガンからマンダレーまでバスで移動するのは、ボートや列車に比べて時間の節約となり、飛行機と比べるとお金の節約になりますが、楽しさには欠けます。バスの乗り心地とサービスの良さはバス会社によって大幅に違い、木製ベンチに使い古したバスを使用する会社もあれば、最新のものではないにしても、エアコン付きの大型バス(8,000チャット/USD6)を使用する会社もあります。

注意 バガン行きのバスステーションは、ニャウンウーにある鉄道駅近くに位置しています。マンダレーでは、ほとんどのバガンからのバスは市街地の南にあるハイウェイバスステーション、チャンミャシュエピ(Chan Mya Shwe Pyi)に到着します。

バガンからマンダレーまで電車で

バガンとマンダレーの間には1日2本の列車が運行されています。あいにく寝台車両は設置されていませんが、バガンを朝7時に出発しマンダレーに午後2時半に到着する#119の列車は、2017年の3月より上級クラスを設置すると言われています。合計で7時間半かかり、デコボコ道を走るバスの旅よりも乗車中の座り心地がよいのでお勧めです。

早朝4時にバガンを出発し、マンダレーには午後4時に到着する#117の列車はお勧めできません。車両も一般クラスのみで、チケット代は1,300チャット/USD1と破格ですが、乗り心地がとても悪いです。

旅のヒント ミャンマーの列車にはエアコンが設置されていません。通常、窓から新鮮な風が入ってきて、暑いシーズンには天井の扇風機が回っていますが、日中の気温が40度を指す中、7時間もエアコンがない空間にいることはあまり魅力的には映りません。

マンダレー駅は、79番通りと30番通りの合流地点にあり、ロイヤルパレスを囲んでいる公園の南西の曲がり角をさらに南に行った所になります。

バガンからマンダレーまでボートで行く方法

ローカルのフェリーや少し豪華なクルーズ船は、イラワディ川(Irrawaddy River)の上流行きと下流行きの両方向間で運航されています。バガンからマンダレー、またはマンダレーからバガンへボートで移動してみると、地元の人々の暮らしや景色を堪能することができ、とっておきの経験となるでしょう。ボートでの移動は遅く、最大10時間ほどかかり、ボートの種類やボート会社にもよりますが、だいたいUSD10からUSD50くらいになります。実際にバガンからマンダレーまでのボートでの移動がどのような感じか、弊社の経験が参考になれば幸いです。

10時間のボートでの移動が大変そうに感じたら、部分的にボートを利用するのはどうでしょう。ニャウンウー(Nyaung U)からパコック(Pakokku)までのローカルフェリーが常時運航されており、時間は1時間で値段は1,000チャットです(これは現地の人の価格になるため、外国人観光客は5,000チャット/USD5くらいは請求されると思われます)。

パコックからはマンダレー行きのバスが出ていますが、時間に厳しい制限がない場合、モンユア(Monywa)を経由してみましょう。とりわけ大きな街ではないですが、モンユアは伝統的な雰囲気がある素敵なミャンマーの地方都市で、ポーウィンタウン(Pho Wing Taung)やシュエバタウン(Shwe Bataung)などの観光には外せない洞窟寺院があります。これらの石窟寺院はタイや中国で見かけるような近代の寺院ですが、バガンスタイルで美しく装飾された壁画は、このような場所で遭遇するとは思えないくらいの特別感を漂わせています。

パコックからモンユアまでは3時間ほどかかり、モンユアからマンダレーに向かうのと同じ移動時間になります。バスの運行スケジュールは１日を通して豊富です。

なぜマンダレーへ行くのか

黄金の仏陀像、広い路地やまっすぐに伸びた大通り、マンダレー近郊に連なるミングンやインワ、サガインやアマラプラなどの古都が魅せる昔ながらの豊かさは、マンダレーを訪れる欠かせないポイントになること間違いなしです。このなかの一つの古都を訪れるだけでも、情緒を味わえるはず。ではマンダレーには何があるのかって？もちろんお勧めのスポットはあります。バガンの永遠に続くパゴダのお寺の上から眺める景色よりも、マンダレーヒルからの景色は心に響くものではないかもしれません。インレー湖にある町ニャウンシュエよりも、ゆったりとしていないかもしれません。ヤンゴンが誇るような旧植民地の遺跡があったり街が騒がしくないかもしれません。しかし、マンダレーにはあなたの滞在を充実させる見どころが十分あります。マハムニ・パヤーで毎日行われている仏陀の洗顔風景を見学できますし、ウーベイン橋の独特な出店を見て回ると、夕暮れ時には現地の人々が急ぎ足で毎日の営みをしに来る姿を目にするでしょう。マンダレースタイルの人形劇や、ヨーヨーレイゲストハウスでの料理教室では美味しいミャンマー料理を習うこともできます。そして、マンダレーへの道のりそのものが、あなたのミャンマー旅行に素敵なスパイスを加えるでしょう！

マンダレーから先へ

マンダレーからヤンゴンまではフライトで1時間ほどで到着できますが、バスや列車でも簡単にアクセスできます。タートン(Thaton)やパアン(Hpa-An)、モーラミャイン(Mawlamyine)やイェ(Ye)にダウェイ(Dawei)などすべての南東に位置する都市は、ヤンゴンを経由する必要があります。

インレー湖(Inle Lake)に行くのに最も簡単な方法は、ヘホー空港(Heho Airport)までフライトすることです。バスもお勧めで、タウンジー(Taunggyi)とシュエヤン(Shwenyaung)まで10時間ほどで行けます。

海辺の街、シットウェやタンドウェ(ンガパリビーチ観光)へも、マンダレーのラインタヤバスターミナルからバスで行くことができます。15時間から17時間といった長旅になるのと、デコボコ道を走るということを念頭に置いておいてください。シットウェ行きのバスは、ミャウーという15世紀のアラカン王国の首都を通過します。古い寺院がありますので、興味のある方はお見逃しなく！

近年で、たくさんのマンダレー発の国際線フライトが導入され、タイのチェンマイやバンコク、シンガポールや香港へのフライトが、目的地によっては週に1本から7本あります。